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■新型コロナウイルス、回復者血漿治療の臨床研究開始へ 国際医療研究センター [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの患者に、感染して回復した人の血液の成分を投与する新しい治療法の臨床研究を国立国際医療研究センターなどの研究チームが始めることがわかりました。中国では重症患者への効果が報告されており、担当する医師は「重症患者の治療の切り札になる可能性もある」としています。
 この臨床研究は、新型コロナウイルスの治療の中核を担う国立国際医療研究センターなどの研究チームが進めているもので、23日、病院内の倫理委員会で正式に承認されたということです。
 「回復者血漿(けっしょう)治療」と呼ばれるこの治療法は、過去に新型コロナウイルスに感染し、回復した人の血液からウイルスなどを攻撃する「抗体」が含まれた血漿と呼ばれる液体成分を取り出し、患者に投与するもので、中国では症例数は少ないものの重症患者の症状が改善したという報告があります。
 計画では、回復した人およそ50人から1人400ミリリットルの血液の提供を受け、血漿を患者50人に投与し、安全性や効果を調べるということです。
 研究チームでは来週以降、回復した人に血液の提供を呼び掛け、早ければ5月にも患者への投与を始めたいとしています。
 臨床研究を担当する忽那賢志(くつなさとし)医師は、「回復した人の抗体を使う治療法はエボラ出血熱などでも効果が出ており、一定の効果がみられると期待している。確実な治療薬がない中で、重症患者の治療の切り札になる可能性がある」と話しています。

 2020年4月25日(土)

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