SSブログ

■新型コロナウイルス、世界の感染者632万人超で死者37万人超 感染が世界最悪のブラジルが経済活動を再開 [健康ダイジェスト]

 アメリカのメリーランド州ボルチモアに本部を置くジョンズ・ホプキンス大学の日本時間3日午前4時半時点のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は世界全体で632万5303人で、亡くなった人は37万7460人となっています。
 感染者の最も多い国はアメリカで182万523人、次いでブラジルが52万6447人、ロシアが42万3186人、イギリスが27万9391人、スペインが23万9932人、イタリアが23万3515人となっています。
 死者の最も多い国はアメリカで10万5644人、次いでイギリスが3万9451人、イタリアが3万3530人、ブラジルが2万9937人、フランスが2万8836人、スペインが2万7127人となっています。
 南米のブラジルでは2日、新型コロナウイルスの感染が新たに確認された人がおよそ2万9000人に上り、死者も1200人以上増え、1日当たりでは、いずれも国別で最も多くなりました。こうした状況でも最大都市サンパウロでは今月から経済活動が段階的に再開され、さらなる感染の拡大が懸念されています。
 ブラジルでは、「ファベーラ」と呼ばれる人口が過密な貧困地区を中心に感染が急速に拡大し、政府によりますと、2日の時点で、感染者は2万8936人増えて55万5383人、死者も1262人増えて3万1199人に上っています。
 1日当たりの新規の感染者・死者の数は、ともにアメリカを上回り、ブラジルが国別で最も多くなりました。
 専門家らは、検査数が人口2億1000万人に対し比較的少ないことから、実際の感染者は公式統計の最大15倍はいると推測しています。
 状況が最も深刻なのがサンパウロですが、医療の受け入れ態勢が整ったなどとして、6月から一部の地域で大型ショッピングセンターの営業が認められるなど経済活動が再開されました。
 ただ、実情は、休業が長引き、このままでは生きていけないという市民からの痛切な訴えに州政府が押し切られた形です。
 同日のサンパウロ州の死者数、感染者数はともに過去最高を記録したことに懸念が広がっており、同州でのこれまでの感染者数は約12万人、死者数は約8000人に上っています。
 世界保健機関(WHO)はブラジルは感染のピークには達していないと指摘しており、今後さらなる感染の拡大が懸念されています。
 ブラジルの経済活動の再開に当たっては、再開を強く主張してきたジャイール・ボルソナロ大統領の支持者と、それに反対する市民の間で各地で衝突が起き、混乱も広がっています。
 ブラジルで初めての感染が発表されたのは2月26日。出張先のイタリアから帰国したサンパウロに住む61歳の男性でした。
 その後、3月の初めには、アメリカのドナルド・トランプ大統領とブラジルのボルソナロ大統領が面会した際に同席していたブラジル政府の高官が、新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。
 感染は海外渡航歴のある中間層以上を中心に徐々に広がり、3月20日にブラジル政府は非常事態を宣言。
 中国や日本、EU(ヨーロッパ連合)などからの入国を制限する措置をとりましたがこの時点では、確認された感染者は600人程度にとどまっていました。
 ボルソナロ大統領は、新型コロナウイルスについて「軽いインフルエンザかただの風邪程度だ。マスコミは恐怖をあおっている」と発言し、経済活動は通常通り続けるよう主張していました。
 一方、サンパウロやリオデジャネイロなど大都市がある州の知事は危機感を強め、ボルソナロ大統領の反対を押し切って3月23日から独自に外出禁止措置を発表。学校は休校し、レストランも閉鎖されました。
 その後、2カ月以上にわたって外出禁止措置が続く中、感染は当初の中間層以上の市民から、「ファベーラ」と呼ばれる貧困地区に暮らす市民へと広がってゆきます。
 4月の末に死者の数が5000人を超えて中国を上回ると、5月に入り感染は急拡大。25日には1日当たりの死者数が800人を超え、アメリカを上回り国別で最も多くなりました。

 2020年6月3日(水)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。