■約1000万人対象の新型コロナウイルス検査で確定患者発見されず 中国・武漢市 [健康ダイジェスト]
中国で新型コロナウイルスの感染状況が最も深刻だった、湖北省武漢市の地元当局は、1000万人近い市民を対象に行ったとする、大規模なウイルス検査の結果を発表し、無症状の感染者が300人いたものの、症状のある感染者は1人も確認されなかったとしています。
湖北省武漢市では5月、同じ団地内で新型コロナウイルスの感染者が6人確認されたため、地元当局は、市内のほぼ全員を対象に大規模なウイルス検査を行うと発表していました。
地元当局が2日、開いた記者会見で担当者は、「5月14日から1日までに、989万9828人の市民にウイルス検査を実施した」と述べました。
ウイルス検査した人の数を検査にかかった日数で割ると、1日当たりの検査人数は、平均で50万人以上に上ります。
ウイルス検査に当たっては、複数の人の検体をまとめて検査する手法も使って効率化を図ったとしており、かかった費用はおよそ9億人民元、日本円で130億円余りだったとしています。
ウイルス検査の結果、無症状の感染者が300人いたものの、発熱などの症状のある感染者は1人も確認されなかったとしています。
武漢市では、今年4月までおよそ2カ月半にわたって事実上の封鎖措置がとられ、当局としては感染が基本的に抑えられていると改めて示すことで、武漢市は安全だと強調するとともに、市民の不安を解消したい狙いがあるとみられます。
ただ、武漢市の市民の中には当局が発表する数字は、政治的な思惑が反映されたものではないかという見方もあり、SNS上には「信じることはできない」などという受け止めも出ています。
2020年6月3日(水)
湖北省武漢市では5月、同じ団地内で新型コロナウイルスの感染者が6人確認されたため、地元当局は、市内のほぼ全員を対象に大規模なウイルス検査を行うと発表していました。
地元当局が2日、開いた記者会見で担当者は、「5月14日から1日までに、989万9828人の市民にウイルス検査を実施した」と述べました。
ウイルス検査した人の数を検査にかかった日数で割ると、1日当たりの検査人数は、平均で50万人以上に上ります。
ウイルス検査に当たっては、複数の人の検体をまとめて検査する手法も使って効率化を図ったとしており、かかった費用はおよそ9億人民元、日本円で130億円余りだったとしています。
ウイルス検査の結果、無症状の感染者が300人いたものの、発熱などの症状のある感染者は1人も確認されなかったとしています。
武漢市では、今年4月までおよそ2カ月半にわたって事実上の封鎖措置がとられ、当局としては感染が基本的に抑えられていると改めて示すことで、武漢市は安全だと強調するとともに、市民の不安を解消したい狙いがあるとみられます。
ただ、武漢市の市民の中には当局が発表する数字は、政治的な思惑が反映されたものではないかという見方もあり、SNS上には「信じることはできない」などという受け止めも出ています。
2020年6月3日(水)
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