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■新型コロナウイルスのクラスター、相次ぎ確認 夜の街以外でも病院、劇場、保育園など [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者の集団)は、7月に入って、夜の繁華街以外にも病院や劇場、保育園などで相次いで確認されています。専門家は、「夜の繁華街以外でも目に見えない感染の連鎖が続き、市中感染が起こりつつある」として警戒を呼び掛けています。
 自治体の発表などによりますと、医療機関では、神奈川県川崎市の「川崎協同病院」で7月に入って新たなクラスターが確認されました。関係する感染者は12日までに入院患者7人、看護師5人、介護士4人の合わせて16人に上っています。
 千葉県では、浦安市の「タムス浦安病院」で13日までに看護師7人と、すでに転院した人を含む入院患者8人、それに理学療法士1人の合わせて16人の感染が確認されています。
 長崎県では、長崎市の「長崎みなとメディカルセンター」で、12日までに医療従事者5人と入院患者2人の合わせて7人の感染が確認されています。
 医療機関以外では、東京都新宿区の劇場「新宿シアターモリエール」で、6月30日から7月5日まで上演された舞台にかかわった出演者や観客など合わせて30人の感染が確認されました。新宿区の劇場で6月30日から7月5日に上演された舞台では、出演者16人、スタッフ5人、観客9人の計30人の感染が確認されました。劇場側のウエブサイトによると、休憩時間の場内換気や観客のマスク着用、手指の消毒など一定の感染予防策は講じていたといいます。
 東京都文京区の区立保育園では13日までに、保育士と園児の合わせて27人の感染が確認され、クラスターとみられています。
 奈良県では、大和郡山市にある佐川急便の営業所で13日までに従業員9人の感染が確認され、県はクラスターが発生したとして詳しく調べています。
 沖縄県にある普天間基地では、7月7日から13日までに71人、キャンプ・ハンセンでは22人の感染が確認されています。いずれもアメリカ軍の関係者で、日本国内で確認された感染者には含まれていません。  
 厚生労働省によりますと、医療機関や飲食店など同じ場所で新型コロナウイルスへの感染が2人以上確認されたケースは、7月10日までに362件に上るということです。
 6月19日の時点では293件だったということで、この3週間でおよそ70件確認されたことになり、それ以前の1カ月間よりも倍のペースで増加しています。
 夜の繁華街以外にもクラスターが相次いで確認されていることについて、東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、「夜の繁華街から感染が広がったということも一部あるかもしれないが、それ以外の場所でも目に見えない感染の連鎖が続いていて、地域社会の中で市中感染が起こりつつある状況だと思う」と指摘しています。
 その上で、「3密の回避や手洗い、消毒などの行動がしっかりと取れていないことが1つの要因になっている可能性があり、もう一度私たちの行動を見直していく必要がある」と話しています。
 一方、社会経済活動との両立については、「感染者の数がこのまま一気に増えるかどうかは現時点では予想がつかない。しっかりとモニタリングを行い、完全に活動をやめるのではなく、ブレーキをかけながら進めていく必要がある。『Go Toキャンペーン』についても今、全国で感染が広がりを見せつつある中では慎重に考えていく必要があると思う」と指摘しています。

 2020年7月13日(月)

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