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■手足口病など夏に流行する子供の感染症患者、この10年で最少 コロナの予防対策が効果 [健康ダイジェスト]

 毎年、夏の時期に子供たちの間で流行する「手足口病」の患者が、今年は昨年の同じ時期の100分の1になるなど、夏に流行する感染症の患者がこの10年で最も少なくなっていることが、国立感染症研究所の調査で明らかになりました。
 専門家は、新型コロナウイルスの感染予防対策による効果が出ているとみていますが、子供たちの発達に必要な接触が減っている恐れもあるとして注意を呼び掛けています。
 手や足や口の中などに発疹ができる「手足口病」、発熱や口の中に水膨れができる「ヘルパンギーナ」、それに発熱や結膜炎を起こし「プール熱」とも呼ばれる「咽頭結膜熱」は、いずれもウイルス性の感染症で、毎年夏に子供を中心に流行します。
 国立感染症研究所によりますと、7月19日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された手足口病の患者数は385人で、大きな流行となった昨年の同じ時期には4万人近くだったのに比べ、およそ100分の1となりました。例年7月下旬から8月上旬がピークですが、この時期としては、1981年に統計を取り始めて以来、最低水準といいます。
 また、ヘルパンギーナの患者数はおよそ7分の1、咽頭結膜熱の患者数はおよそ3分の1で、いずれもここ10年で最も少なくなっています。
 ここ数年、夏に感染が拡大し始めることが多い、風邪のような症状を引き起こすRSウイルス感染症の患者数も、昨年のおよそ40分の1になっています。
 子供の感染症に詳しい愛知医科大学の森島恒雄客員教授は、これらの感染症は新型コロナウイルスと同様に飛まつや接触を通じて広がるため、手洗いや消毒、人との接触を減らす対策による効果が出ているとみています。
 その一方で、森島客員教授は「子供の心身の発達のためには社会生活も大事なので、感染対策を十分に行いながら、できる限り、子供同士や保育士などとかかわりを持つことも大切だ」と話しています。

 2020年7月28日(火)

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