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■新型コロナワクチン、塩野義製薬が臨床試験を開始 国内2社目 [健康ダイジェスト]

 製薬大手の塩野義製薬が16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンを人に投与して、安全性などを確かめる臨床試験(治験)を始めたことを発表しました。国産のワクチンで臨床試験が始まるのは、アンジェスに続く2社目です。
 塩野義製薬の発表によりますと、臨床試験は214人の健康な成人を対象に16日から投与を始め、安全性や抗体ができるかどうかなどを確認するということです。
 臨床試験では、開発中のワクチン、もしくはワクチンに似せた偽薬(プラセボ)のどちらかを3週間の間隔を空けて2回投与し、1年間にわたって追跡して評価します。
 塩野義製薬が開発中のワクチンは、「遺伝子組み換えタンパクワクチン」と呼ばれるタイプ。ウイルスの表面にあるタンパク質を遺伝子組み換え技術を使って人工的に作り出して投与することで、体内でウイルスを攻撃する抗体を作り出す仕組みです。
 この技術はアメリカのノババックスやフランスのサノフィのワクチンなどでも実用化されているため、リスクは少ないと考えられるとしており、臨床試験の第1段階で安全性を、さらに多くの人数を対象にした第2段階で適切な用量や抗体の有効性などを確認します。終了時期は未定ながら、臨床試験の速報データは2021年2月末以降に順次取得できる見込み。最終段階の臨床試験の実施についても、厚生労働省などと協議を進めます。
 並行して生産体制を構築し、2021年末までに生産能力を年間3000万人分以上にする計画。
 塩野義製薬の手代木(てしろぎ)功社長は、「安全で有効な国産のワクチンを日本の皆様に1日でも早く提供できるよう取り組んでまいります」とコメントしています。
 国内企業では、アンジェスが6月に初めて新型コロナワクチンの臨床試験を開始しました。現在は500人の健康な成人を対象に第2段階の臨床試験を実施しており、2021年以降に最終段階の臨床試験を国内外で行う見通し。

 2020年12月16日(水)

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