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■アストラゼネカの新型コロナワクチン、イギリスで年明けに接種へ 保管しやすく安価 [健康ダイジェスト]

 イギリスの製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が開発する新型コロナウイルスのワクチンが、イギリスで2021年1月4日にも接種が始まる見通しとなりました。イギリスのフィナンシャル・タイムズなどが27日、報道しました。アストラゼネカのワクチンは通常の冷蔵庫で保管できるため、より多くの人に行き渡ることが期待されています。
 イギリスの医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が近く、緊急承認します。イギリス政府は同社のワクチンを1億回分調達する契約を結んでおり、高齢者や基礎疾患がある人などリスクの高い人から順に接種します。サッカー場や展示場などを使った大規模な集団接種が、計画されています。効果が確認されれば、ロックダウン(都市封鎖)の早期解除につながる可能性があります。
 イギリス政府は8日から、アメリカのファイザーとドイツのビオンテックのワクチンの接種を始めており、これまでに60万人が1回目を接種しました。だが、同ワクチンは輸送時などにマイナス70度以下の超低温冷凍での管理が必要です。
 これに対してアストラゼネカのワクチンは2度から8度でも管理でき、通常の冷蔵庫で保管できるため、より大規模な接種が可能になるといいます。1回の接種分の価格もファイザー製の19・5ドルに比べて、3ドルから5ドルと安く、途上国を含めたワクチンの普及に期待がかかります。
 アストラゼネカのワクチンの臨床試験(治験)では、最初に1回分の半分の量を投与し、1カ月後に1回分を追加したグループは90%の効果を確認。2回分を1カ月おきに投与したグループは62%で、平均では70%の効果でした。90%の効果を確認したグループの年齢が55歳以下だったとの指摘もあり、同社は追加の治験を行っていました。
 アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は27日、地元紙に対し、「効果的な接種の仕方が解明されたと思う」と述べています。
 イギリスを始め世界では変異種の感染が広がっていますが、世界保健機関(WHO)は今のところ、ワクチンは変異種にも有効としています。アストラゼネカなどのワクチンが変異種に対しても効果を示すかどうかが、今後の焦点になりそうです。

 2020年12月28日(月)

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