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■南アフリカが新型コロナワクチンを初輸入 アフリカ大陸で最多の145万人以上が感染 [健康ダイジェスト]

 変異した新型コロナウイルスが見付かり、感染の拡大が続く南アフリカに、初めてワクチンが輸入され、今後、医療関係者に接種が始まることになりました。一方で、政府が目標とする数のワクチンの確保にはなお時間がかかる見通しで、先進国などと比べて「ワクチン格差」が課題となっています。
 南アフリカでは、これまでにアフリカ大陸で最も多い145万人以上の感染が確認されており、昨年12月には変異したウイルスが見付かり、感染が拡大しています。
 こうした中で1日、南アフリカに初めてワクチンが輸入され、最大都市ヨハネスブルクの国際空港にはシリル・ラマポーザ大統領が出向いてワクチンを受け取りました。
 そして、国民向けの演説で「ワクチンの到着で流れを変えることができる」と述べ、期待を示しました。
 今回輸入されたワクチンは、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発し、インドの大手製薬会社が製造した100万回分で、今後、医療従事者を対象に接種が始まることになりました。
 南アフリカは、このほかにも国連などがかかわるワクチンの公平な分配のための枠組みに参加するなどし、ワクチンを確保することにしています。
 ただし、これらを合わせても、政府が目指す、人口の67%に当たる約4000万人分の確保にはなお時間がかかる見通しで、変異したウイルスが広がる中で、先進国などに比べて確保や接種時期を巡る「ワクチン格差」が課題となっています。
 ラマポーザ大統領はアフリカ連合の議長も務めていますが、アフリカでは現在、ワクチンの確保に苦しんでいる国が多く、人口約13億人にどうワクチン接種を行きわたらせるかが課題となっています。

 2021年2月2日(火)

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