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■中東で新型コロナ変異ウイルスが急速に拡大 トルコ6万人、イラン2万人が新規感染 [健康ダイジェスト]

 中東のトルコやイランでは、変異した新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していて、厳しい感染状況になっています。トルコでは、4月21日に1日当たりの死者数が362人を記録。最近では新規感染者数も6万人を超え、いずれも過去最悪の状態が続いています。イギリス由来の変異ウイルスの感染が広がり、全体の85%を占めるといわれます。
 トルコでは、1日当たりの新規感染者数が3月前半までは1万人台で推移していました。現地の医療関係者は、3月に政府が規制を緩和したことが現在の感染拡大を引き起こした「最大の過ち」だったとの見方を示しています。
 トルコ政府は4月中旬に始まったイスラム教のラマダン(断食月)に合わせ、平日の夜間外出禁止の時間帯を拡大したほか、週末の終日外出禁止措置も強化しました。
 ラマダンは親類や知人と旧交を温める機会ですが、トルコの50歳代のジャーナリストは「今年は自粛する人も少なくないと思う」と予測しました。半面、「外出禁止の時間帯でも多くの人が外に出ていた」とし、規制で疲れている人々がさらに厳しいルールを守るかは疑問だという見方を示しました。
 トルコは昨年11月、中国医薬集団(シノファーム)製のワクチンを1億回分購入する契約を結んだものの、レジェップ・エルドアン大統領は3月下旬、予定通りに届いていないとして中国側に早期の納入を促しています。
 現在は、医療従事者などへのワクチンの接種を完了し、現在は60歳以上の人たちを対象に接種を急いでいます。
 イランでも、3月には1万人以下だった1日当たりの新規感染者が、2万人前後と2倍以上に急増するなどしています。政府は、変異した新型コロナウイルスが主な原因だと分析しています。
 イランでは4月10日以降、首都テヘランなど感染が深刻な地域で、食品や医薬品などの生活必需品を除いて商店の営業が禁止されています。
 テヘランのバザールは閑散としていて、ペルシャじゅうたんを販売する49歳の男性は、「じゅうたん市場は完全に停止してしまって、ビジネスが成り立たない。最近の収入は、以前と比べると10%くらいだ」と話していました。
 また、衣服を販売する43歳の男性は、「何とかな生きているものの、収入はゼロだ。バザールで働く数千人が仕事を失っている。新型コロナウイルスに幸せも気力も奪われた」と嘆いていました。

 2021年4月27日(火)




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