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■ブラジルの4月のコロナ死者数、月間最多を更新 ロシア製ワクチンの輸入許可申請却下 [健康ダイジェスト]

 ブラジル保健省は24日、4月に入ってから新型コロナウイルス感染により死亡した人の数が6万7977人となり、3月の6万6573人を上回って月間最多を更新したと明らかにしました。
 ブラジルの過去24時間の死者は3076人で、ここ1週間の1日平均死者数は2545人。また、24日に公表された新規感染者数は7万1137人で、直近2週間の新規感染者数の1日平均は6万人余りでした。
 ブラジルの累計死者数は38万人を超えており、アメリカに次いで2番目に多くなっています。人口は2億1200万人ですが、ワクチン接種が完了している割合はわずか5・8%となっています。
 ブラジルの医薬品規制当局は26日、ロシアの新型コロナウイルスワクチン「スプートニクⅤ」の緊急輸入許可を求める14州の要請を却下しました。ワクチンの安全性と有効性を証明する十分なデータがないためとしています。
 ブラジル国家衛生監督庁のアントニオ・バーハ・トーレス長官は、「我々は数百万人のブラジル国民を、品質と安全性、有効性が十分に立証されていない製品にさらすことは決してしない」と述べました。
 ブラジル国家衛生監督庁は、専門家らがスプートニクⅤの「不確実性」に懸念を示したと説明しています。スプートニクⅤについては、ヨーロッパ医薬品庁とアメリカ食品医薬品局は承認していません。
 ブラジル国家衛生監督庁は3月に、スプートニクⅤの緊急使用許可の申請を受けていましたが、新型コロナウイルスの遺伝情報の運び役に用いるアデノウイルスが自己複製し、人体に有害となる可能性も懸念し、今回の判断に至ったといいます。
 「スプートニクV」と題した供給元のツイッターは、すでに約60カ国がこのワクチンを承認しているとして、ブラジル当局の不許可を「政治的な理由」と非難。ブラジル国家衛生監督庁の指摘内容を否定しました。
 ブラジルは1月、イギリスの製薬大手アストラゼネカと中国の製薬大手シノバック・バイオテックのワクチン2種を承認。その後、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発したワクチンと、アメリカの医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンも承認しましたが、まだブラジルに到着していません。

 2021年4月28日(水)




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