■イギリス保健当局、妊婦にワクチン接種呼び掛け デルタ型変異ウイルスで重症化リスク高まる恐れ [健康ダイジェスト]
新型コロナウイルスのデルタ型変異ウイルスが妊娠している女性の重症化リスクを高める恐れがあるとの研究結果がイギリスで発表され、イギリス保健当局は妊婦にワクチン接種を急ぐよう呼び掛けています。
6月25日に、イギリス産科監視機構が集めた全国調査のデータをまとめた論文がオンラインに掲載され、デルタ型ウイルスが今年5月に猛威を振るい出して以降、中等症・重症で入院する患者における妊婦の割合が「著しく」増加したと指摘。
論文を執筆したオックスフォード大学の研究者らによると、デルタ型変異ウイルスの感染拡大期に入院した妊婦は肺炎を患う確率が高く、3分の1は呼吸補助が必要でした。
また、今年2月以降に新型コロナウイルス感染症の症状で入院した約3000人の妊婦のうち、ワクチン接種を完了していた人は一人もいなかったといいます。
世界保健機関(WHO)の予防接種部門を統括するケイト・オブライエン氏は今週、ソーシャルメディア上で開かれた質疑応答セッションで、妊娠によって重症化リスクが高まることが確認されたと述べた上で、「おなかが大きくなり、肺活量が減少する妊娠後期においては特にリスクが高くなるだろう」との見解を示しました。
イギリス王立産婦人科学会が今年5月に実施した調査によれば、ワクチン接種を勧められた妊婦のうち58%は接種を拒否。多くは胎児に対する悪影響を懸念していたほか、安全性に関するさらなる情報を待っている状態だとしました。
2021年8月2日(月)
6月25日に、イギリス産科監視機構が集めた全国調査のデータをまとめた論文がオンラインに掲載され、デルタ型ウイルスが今年5月に猛威を振るい出して以降、中等症・重症で入院する患者における妊婦の割合が「著しく」増加したと指摘。
論文を執筆したオックスフォード大学の研究者らによると、デルタ型変異ウイルスの感染拡大期に入院した妊婦は肺炎を患う確率が高く、3分の1は呼吸補助が必要でした。
また、今年2月以降に新型コロナウイルス感染症の症状で入院した約3000人の妊婦のうち、ワクチン接種を完了していた人は一人もいなかったといいます。
世界保健機関(WHO)の予防接種部門を統括するケイト・オブライエン氏は今週、ソーシャルメディア上で開かれた質疑応答セッションで、妊娠によって重症化リスクが高まることが確認されたと述べた上で、「おなかが大きくなり、肺活量が減少する妊娠後期においては特にリスクが高くなるだろう」との見解を示しました。
イギリス王立産婦人科学会が今年5月に実施した調査によれば、ワクチン接種を勧められた妊婦のうち58%は接種を拒否。多くは胎児に対する悪影響を懸念していたほか、安全性に関するさらなる情報を待っている状態だとしました。
2021年8月2日(月)
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