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■オランダ、コロナ規制を再導入 感染急増で医療が窮迫 [健康ダイジェスト]

 オランダのマルク・ルッテ首相は2日、新型コロナウイルスの感染急増を受けて医療体制が窮迫する中、公共スペースの多くでマスク着用義務などの感染防止策を再導入すると発表しました。
 1・5メートルの対人距離を確保する規制も復活させ、ワクチン接種や検査の陰性証明に使われる「コロナチェック」と呼ばれるパスの提示義務を美術館・博物館やレストランのテラス席などにも拡大します。また、少なくとも週の半分は在宅勤務とし、ラッシュアワーの移動は控えるよう呼び掛けています。
 マスク着用は今後、商店や美容院、マッサージ店などでも再び必須となります。公共交通機関では現在、駅の建物内やプラットホームを除き、マスク着用が義務付けられています。ただ、同国で合法とされる売春業の従事者は、引き続き着用が免除されます。
 オランダは1カ月余り前の9月末に新型コロナウイルス関連の規制を大幅に緩和したばかりで、西欧諸国の中でも特に早い規制復活となります。
 同国保健当局の2日の発表によると、直近1週間を平均した1日当たりの新規感染者数は前週比39%増の7711人で、昨年10月と12月のほか、今年7月に付けたピークに迫っています。
 人口1700万人の同国では、新型コロナウイルスでこれまでに1万8441人が死亡。成人人口の84%近くがワクチンを接種しています。ただ、未接種者を中心に感染して入院する人が増えています。
 ヒューホ・デヨンゲ副首相兼保健・福祉・スポーツ相は、接種をまだ受けていない人に対し「今こそその時だ」と呼び掛けました。

 2021年11月3日(水)




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