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■ヨーロッパのコロナ死者、冬季に70万人増も WHOが予測 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は23日、ヨーロッパでの新型コロナウイルス流行の勢いは引き続き強固であり、この傾向が続けば今冬に70万人が死亡する可能性があると警告しました。
 ヨーロッパの現在の累計死者数は150万人。WHOは、これが来年3月1日までに220万人を超える可能性があるとしています。
 ヨーロッパが再び新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)中心地となった理由としては、一部の国でのワクチン接種率の伸び悩みや、感染力の強いデルタ型変異ウイルスの流行、気温低下による屋内活動の増加、規制緩和などが指摘されています。
 今週には、オーストリアが再びロックダウン(都市封鎖)を導入。ドイツとオランダは新規制を発表する見通しです。
 ヨーロッパ連合(EU)全体では、人口の67・7%がワクチン接種を完了しているものの、接種率は国によって大きく異なります。東ヨーロッパ諸国の多くでは接種率が低く、ブルガリアが24・2%なのに対し、ポルトガルでは86・7%となっています。
 WHOのヨーロッパ地域事務局によりますと、管轄するヨーロッパやロシア、中央アジアなど53カ国の1日当たりの新型コロナウイルス関連死者数は先週、約4200人となり、9月末の2100人から倍増しました。感染や軽症・中等症を予防するワクチンの効果が弱まっていることを示す証拠も増えているといいます。
 こうした中、フランスでは23日に発表された1日の新規感染者が3万人を超え、オリビエ・ベラン保健相は、感染第5波のさなかにいるとの認識を示しています。

 2021年11月24日(水)




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