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■中国でコロナ感染が再拡大、人口900万人の長春市をロックダウン [健康ダイジェスト]

 中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ政策」にほころびが出ています。中国政府の発表では、11日の新規の市中感染者は無症状を含め1500人以上となり、データをたどれる2020年3月末以降では最多の水準となりました。北東部の吉林省にある人口約900万人の長春市は11日、事実上のロックダウン(都市封鎖)に入りました。
 吉林省の省都で、主要工業都市の長春市では11日、160人の新規感染者が確認されました。不要不急の外出が制限され、世帯ごとに2日に1回、1人だけが生活物資の買い出しのための外出が認められます。当局は、全住民を対象としたPCR検査を3回行う方針で、市内の大型施設を臨時病院として使用する工事も始めています。
 また、吉林省吉林市では、大学で少なくとも70人以上の感染者が出る集団感染が起きました。香港メディアによれば、所属する学生の告発から、大学当局が発熱した学生に解熱剤を与え、新規感染の情報を隠匿しようとしたとの疑惑も出ています。当局は12日、市長の免職を発表。感染拡大を許した責任を厳しく問い、全国の防疫担当者の引き締めを図る狙いとみられます。
 中国では、オミクロン型変異ウイルスの感染が続く中、2月から続く北京冬季オリンピック・パラリンピック、全国人民代表大会(全人代=国会)の重大行事に向け、全国的に感染対策を強化してきました。11日に全人代が閉幕、13日にはパラリンピック閉幕を控え、緩みが出た可能性があります。中国全土の市中感染者は6日連続で500人を超え、11日の新規感染者は31の省・直轄市・自治区のうち20に及んでいます。
 防疫政策責任者の孫春蘭(スンチュンラン)副首相は12日、「最短の時間で、ゼロコロナを実現せよ」と指示しました。
 中国の著名な専門家は、他国にならい、中国もウイルスとの共存を目指すべきだと提言しています。しかし、今回改めてロックダウンが講じられたことから、一人の感染も許さない「ゼロコロナ政策」が近く撤廃される可能性は依然低いとみられます。

 2022年3月12日(土)




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