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■北朝鮮 、新たに発熱者39万人を確認 首都の医薬品供給安定に軍の医療部門を投入へ [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染者が確認されている北朝鮮は15日、新たに39万人余りに発熱の症状が確認され、4月下旬からこれまでに確認された発熱者が120万人を超えたと明らかにしました。
 16日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、新型コロナウイルスの感染者が国内で確認されている中、党中央委員会政治局は改めて非常協議会を15日に開き、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「伝染病」の感染状況について報告を受けたと伝えました。
 それによりますと、15日午後6時までの1日で新たに39万2920人余りに発熱の症状が確認され、8人が死亡したということです。
 また、人口約2578万人の北朝鮮で4月下旬からこれまでに確認された発熱者は合わせて121万3550人余り、少なくとも56万4860人が治療中で、死者は50人に上っているとしています。北朝鮮の発熱者は12日1万8000人余り、13日17万4400人余り、14日29万6180余り、15日39万2920人余りに引き続き増加しています。
 非常協議会では医薬品の供給問題が議論され、金総書記は「すべての薬局について24時間運営に移行するよう指示を出したが、緊急解除した国家予備医薬品が速やかに供給されていない」と指摘し、内閣や保健部門の対応を批判したほか医薬品の流通を監視する検察トップの職務怠慢を叱責しました。
 その上で、首都ピョンヤンの医薬品供給を即時に安定させるためだとして、軍の医療部門を投入する特別命令を出しました。
 非常協議会の後、金総書記がピョンヤン市内の薬局を視察するなど感染拡大に危機感を示す中、北朝鮮指導部は「防疫大戦に勝利する」として、国を挙げて感染の抑え込みを急いでいます。

 2022年5月16日(月)




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