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■ロボット使用手術で患者死亡、執刀医がミス 大阪府吹田市の市民病院 [健康ダイジェスト]

 大阪府吹田市の市立吹田市民病院は19日、2020年10月に実施した手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った肺がん患者(60歳代男性)への手術で医療事故が発生し、患者が死亡していたことを明らかにした。
 執刀医が鉗子(かんし)を動かした際に、誤って大動脈を傷付けて大量出血したことが原因。ロボットの不具合ではないといいます。遺族との和解が成立しています。
 鉗子は部位を挟むのに使う金属製の医療器具。同病院によると、患者は2020年9月、肺がんと診断されました。同年10月27日にロボットを使って肺の一部を切除する内視鏡手術を受けた際、鉗子で大動脈が損傷して大量出血して脳に大きなダメージを受け、17日後に低酸素脳症で死亡しました。執刀した外科医が、鉗子をカメラで映る範囲外に無意識に動かした時、大動脈に接触させてしまったといいます。
 「ダヴィンチ」は人の手より繊細な動きができるとして注目されている手術支援ロボット。同病院では2018年に導入し、2022年4月末までに138件の手術で使用しました。事故が起きた手術は、この外科医にとって25件目でした。
 同病院は他の病院の医師らを含む事故調査委員会を設置し、2021年6月に報告書をまとめ、モニターに手術器具が映っていない状態にもかかわらず、外科医がロボットを操作したことが事故の原因と結論付けました。2022年1月に遺族との間で和解金を支払うことで示談が成立し、その後、公表の同意も得られたといいます。
 吹田市民病院は「患者さまとご遺族へ深くおわび申し上げます。病院全体で医療安全の確保に努めたい」などとコメントしました。

 2022年5月20日(金)




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