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■サル痘、まん延の危険性は極めて低い ヨーロッパ疾病予防管理センターが見解 [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパ連合(EU)のヨーロッパ疾病予防管理センター(ECDC)は23日、欧米諸国で感染者が相次いでいるサル痘について、人口全体にまん延する危険性は極めて低いとの見解を示しました。世界保健機関(WHO)も、すでに流行地域となっているアフリカ中部・西部以外の国では、感染を食い止めることが可能だとしています。
 欧米では5月にサル痘の感染者数が爆発的に増加。WHOによると、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアで感染が確認されたり疑われたりしている人は200人弱となり、感染拡大への懸念が高まっています。
 サル痘は40年前から存在が知られているものの、WHOによると、アフリカの流行地域に渡航していない人々の感染例が多くの国で同時に確認されたのは初めて。
 しかし、WHOの感染症疫学者マリア・バンケルコフ氏はSNSで行った動画配信で、「特にヨーロッパ各国や北アメリカで発生している感染は、封じ込めが可能な状況だ」と説明。流行地域ではない国々では、人から人への感染を止めることができるとしました。
 ECDCのアンドレア・アモン所長は、感染者の大半は症状が軽く、一般の人の間でサル痘が流行する可能性は「極めて低い」と指摘。しかし、複数の性的パートナーを持つ人々による性行為など、密接な接触によって感染が広がる可能性は高いとしました。
 サル痘ウイルスは、感染者の外傷や飛沫(ひまつ)に接触することで感染します。症状には発熱、筋肉痛、リンパ節のはれ、悪寒、倦怠(けんたい)感が含まれるほか、手や顔には水疱瘡(みずぼうそう)に似た発疹が出ます。死に至ることはまれながら、ECDCによると、幼児や妊婦、免疫力が低下している人は重症化する可能性があります。
 ECDCは各国に患者の発見と対応、報告に注力するよう勧告。重症化の恐れがある接触者へのワクチン接種も考慮し得ると指摘しました。
 また、ヨーロッパで人間からペット、野生動物へとウイルスが広がらないように、人間と動物の病気の専門家が協力して対処する必要があるとしました。

 2022年5月24日(火)




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