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■北朝鮮、新たな発熱者10万人下回る 約8万8520人を確認 [健康ダイジェスト]

 北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、国家非常防疫司令部の集計として26日午後6時から27日午後6時までの24時間で、新たに約8万8520人の発熱者が確認されたと報じました。前日に比べ1万1940人減少したもので、新たな発熱者が10万人を下回るのは5月12日以来。 
 新型コロナウイルスの感染者とみられる発熱者は4月末からの累計で、約335万9380人となりました。このうち約315万6310人が完治しました。新たな死者は報告されておらず、死者数は累計69人となっています。
 北朝鮮は5月12日に、新型コロナ感染者が発生したことを公表。しばらくは1日20万~30万人台の発熱者が確認されたものの、22日発表からは連続で20万人を下回っています。数も減少しており、この日は10万人を下回りました。
 一方、北朝鮮で新型コロナウイルス感染拡大の勢いが一服している中、北朝鮮メディアは26日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が主導した国境封鎖など厳しい防疫政策のたまものだと称賛しました。
 朝鮮労働党機関紙の労働新聞は、新型コロナの最初の感染例が中国で確認された2019年12月を振り返り、「我が党はあの時、このウイルスの危険性と流入した場合の深刻な結果を見抜いていた」と自画自賛しました。金総書記の先見の明により、コロナ発生後すぐに国境を封鎖したことを挙げ、「致死率の高い初期のウイルスが流入していたら、果たしてどうなっていたのか。想像するだけでも恐ろしい」と指摘しました。
 また、朝鮮中央通信は軍医部門の戦闘員らが24時間体制で全域に医薬品などを供給したと紹介し、防疫での軍の役割をたたえました。金総書記は5月15日、薬局に医薬品が適期に供給されていないと叱責し、軍の投入命令を下していました。
 労働新聞は「防疫の危機を打開できる最強の武器は、正確かつ熟練した政治的領導(指導)と全社会的な一致団結にある」と強調。新型コロナの克服に向け、金総書記を中心に今一度結集することを住民に呼び掛けました。

 2022年5月28日(土)




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