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■梅毒の感染者数が3年連続で過去最多を更新 [健康ダイジェスト]

 全国から報告された性感染症の梅毒の感染者数は、11月19日の時点で1万3251人となり、昨年1年間の1万3228人を上回って、現在の調査方法で統計を取り始めた1999年以降で、最も多くなりました。感染者数は3年連続で過去最多を更新しており、専門家は「リスクのある性行動をとった場合は、感染しているかもしれないと考えて検査を受けてほしい」と呼び掛けています。
 国立感染症研究所のまとめによりますと、今年、全国から報告された梅毒の感染者数は11月19日の時点で1万3251人と、昨年の同じ時期より約1900人多くなりました。
 これは、現在の方法で統計を取り始めて以来、最も多かった昨年1年間の1万3228人を上回り、3年続けて過去最多を更新しました。
 都道府県別では、東京都が3244人、大阪府が1760人、福岡県が829人、北海道が607人などと大都市圏で多くなっているほか、長崎県が124人と昨年の同じ時期の2・82倍、鳥取県が26人で2・.17倍などと大都市圏以外の地域でも急増しているところがあります。
 梅毒は主に性的接触により、梅毒トレポネーマという細菌が原因で発症す感染症で、抗菌薬(抗生物質)の服用や注射で治療できますが、放置すると重大な症状を引き起こす可能性があるほか、感染した妊婦から胎児に母子感染する「先天梅毒」を引き起こすこともあります。先天梅毒と診断された子供も、10月4日の時点で32人と1999年以降で最多となっています。
 梅毒感染者は2011年ごろから増加傾向にありましたが、2019年と2020年に減少。だが、7978人を数えた2021年以降再び増加に転じ、2022年には1万3228人となりました。近年は男性が20~50歳代、女性が20歳代に多くなっています。
 日本大学医学部の川名敬主任教授は、「感染していても医療機関を受診せず報告されていない人が水面下に多くいる可能性があり、そうした人が感染を広げることで増加が今後も続くことを懸念している。過去にリスクのある性行動があった場合は、症状がなくても感染しているかもしれない。自分事として捉えて検査を受けてほしい」と話しています。

 2023年11月29日(水)

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