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■日本初の「内臓脂肪減少薬」が来春発売 購入には高いハードルも [健康ダイジェスト]

 大正製薬(東京都豊島区)は薬局などで買える一般用医薬品(市販薬)として、日本初の内臓脂肪減少薬「alli(アライ)」を来春、発売すると明らかにしました。販売は研修を受けた薬剤師がいる限定店舗のみで、購入も運動や食事といった生活習慣の改善に取り組んでいる人に限られます。
 アライは食事に含まれる脂肪の分解を阻害し、排泄(はいせつ)させる作用を有します。主な服用対象は腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上で、糖尿病や脂質異常などの健康障害がない18歳以上。
 日本では肥満に加え健康障害があると「肥満症」などとして治療の対象となる一方で、健康障害がない場合は服薬や手術などの治療手段がありませんでした。アライは、摂取した脂肪の約25%を排出することが期待できるとされ、医療用医薬品としての発売をへずに薬局とドラッグストア(薬店)で購入が可能な市販薬として注目を集めています。
 ただ、あくまで食事や運動といった生活習慣の改善を助ける補助的な使用であり、購入には服用3カ月前から生活習慣の改善に取り組む、服用1カ月前から生活習慣の改善に取り組んでいる記録を示すなど、高いハードルがあります。また、同剤を販売できる薬局も、専用の研修を受けた薬剤師がいる店舗に限られます。
 仙台市で11月25、26日に開かれた日本肥満学会・日本肥満症治療学会学術集会では、アライを紹介する大正製薬のブースに注目が集まりました。千葉大学医学部付属病院の横手幸太郎院長は同学会で、「行動改善と組み合わせて未病の段階から対処することにより、予防医学を新しいレベルで達成することが期待される」と述べました。

 2023年12月4日(月)

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