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■無資格レーザー脱毛で年間収益数千万円か、院長逮捕の島田市のクリニック [健康ダイジェスト]

 医師ではない無資格者がレーザー機器で脱毛施術をしたなどとして、静岡県島田市中溝町の、あらなみ皮膚科アレルギー科クリニックの院長の医師、荒浪暁彦容疑者(59)=静岡市葵区呉服町1=ら3人が静岡県警に医師法違反容疑で逮捕された事件で、同クリニックが違法な脱毛施術だけで年間数千万円の収益を上げていたとみられることが11日、明らかになりました。院長の男の指示の下、賃金面などで大人数雇いやすいエステティシャンらに施術を任せる運営体制を長年続け、近隣地域から多くの患者を受け入れてきたとみて、島田署と県警生活保安課が実態を解明します。
 複数の関係者によると、同クリニックは2010年に始めた脱毛施術で繁盛していたことで知られ、患者は約1200人に上るとみられます。エステティシャンは施術ごとに追加報酬も得ていました。人手が限られる医師や看護師ではなく、比較的確保しやすい職種の従業員らに担わせることで、稼働率などを上げてきた可能性があります。
 ほかに逮捕されたのは、いずれも同クリニックの元エステティシャンで自称無職の女(46)=藤枝市田沼=、アルバイト従業員の女(33)=島田市御請=の両容疑者。逮捕容疑は共謀して2021年4月ごろから2023年1月ごろまでの間、同クリニックで元エステティシャンの女とアルバイト従業員の女の両容疑者が患者計7人に医療行為である脱毛施術をした疑い。県警によると、院長の男は施術前後の診察も行っておらず、腕などにやけどを負った患者は複数いるとみられます。
 県医療政策課によると、県内診療所には保健所などが原則3年に1回、調査で立ち入るものの、従業員数や医療機器・薬品の管理方法、衛生面などが対象。「医療行為を行う人物を特定できる調査ではない」としています。
 同署などは11日、3容疑者を医師法違反容疑で静岡地検に送致しました。
 事件があった島田市中溝町の、あらなみ皮膚科アレルギー科クリニックは、脱毛施術などを担っていた美容部門を昨年9月末で廃止し、今回の事件対象ではない皮膚科保険診療も同10月から休診しています。
 同市健康福祉部の宮地正枝部長は、「市民から皮膚科医院が少ないという声があった中での休院。参入を希望する医院を待つしかない」と打ち明けます。
 市内で診療科目に皮膚科を掲げる医院は他に3カ所ありますが、専門的に患者を受け入れているのは同市大川町の伊藤医院のみ。同医院では、事件があったクリニックが休診した影響で昨年11月の患者数が前年同月比約400人増えたといいます。伊藤宗成院長は「今はまだ対応できているが、例年患者数が増加する夏場が不安」と漏らしています。
 市によると、現時点で市内に新たな皮膚科医院が開業する予定はなく、宮地部長は「皮膚科は元々患者数が多い。市民のため体制を整えたい」と話しました。

 2024年1月13日(土)

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