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■東北大、分娩回数が多い女性ほど閉経後に高血圧のリスクが高いことを解明 [健康ダイジェスト]

 東北大大学院の研究チームは7日までに、閉経後では分娩回数が多い女性ほど高血圧のリスクが高く、高血圧の危険因子である肥満の割合も高い傾向があると発表しました。予防には適切な体重維持と注意深い観察が必要としています。
 世界的には25歳以上の成人の約30%が高血圧とされ、日本人女性でみると60歳以上の約60%が高血圧とされます。特に分娩と妊娠高血圧症候群は、女性特有の高血圧リスク因子として知られます。
 東北大大学院医学系研究科女性ヘルスケア医科学共同研究講座の岩間憲之講師と、同周産期医学分野の斎藤昌利教授らのグループは、20~75歳の女性3万530人を対象に、分娩回数と高血圧との関連性を調査しました。
 その結果、閉経前は分娩回数が増えても高血圧との関連性はみられなかったものの、閉経後は分娩回数1回の女性と比較して2回(1・058倍)、3回(1・091倍)、4回(1・125倍)と、分娩回数が多い女性ほど高血圧のリスクが高いことがわかりました。
 また、閉経後では分娩回数が多いほど肥満の割合が高い傾向にあることもわかり、現在の体格指数(BMI)で調整すると、閉経後の分娩回数と高血圧の関連性は薄れたといいます。
 今回の研究は、妊娠高血圧症候群の既往も考慮した上で、分娩回数と高血圧有病率との関連を調査した日本初の報告だといいます。
 研究成果は1月8日、高血圧に関する専門誌「Journal of Clinical」に掲載されました。

 2024年2月11日(日)

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