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■ドイツ連邦議会、大麻所持を限定的に認める法案可決 合法化は9カ国目 [健康ダイジェスト]

 ドイツ連邦議会(下院)は23日、嗜好(しこう)用大麻の所持を限定的に認める法案を賛成多数で可決しました。所持を禁止する従来の政策では闇市場を通じたまん延に対処できず、オラフ・ショルツ左派連立政権は、流通を管理する方向に転換します。医療界や司法団体、野党からは激しい反対の声が上がっています。
 成人が個人使用のために最大25グラム所持し、3株まで栽培することを認めます。入手は会員制の団体内でのみ可能とし、商業販売は禁止します。
 より大規模な栽培については、会員数が500人以下の非営利の「大麻クラブ」の成人の会員だけが入手できるようにします。未成年者の大麻使用、学校や遊び場近くでの摂取は引き続き違法となります。
 野党などからは「依存者が増える」などと反対の声が上がっていて、法案は今後、3月の連邦参議院(上院)で審議されますが、下院の決定は覆らない見通し。早ければ4月に施行します。
 カール・ラウターバッハ保健相は、反対する野党に対して議論の開始時に「闇市場を取り締まり、子供や若者の保護を高めるという2つの目標がある」と訴えました。ドイツでは、約450万人が大麻を使用していると推定されています。
 一方、医師会は大麻の依存性や若年層の常用による脳への影響を警告。裁判官と検察官でつくる団体は犯罪が増加し、司法の負担が増大すると批判しています。
 ドイツは嗜好目的の大麻使用を合法化する9番目の国となります。アメリカやオーストラリアの一部も合法化されており、鎮痛剤としての医療目的の使用はさらに多くの国が認めています。

 2024年2月24日(土)

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