￭用語 ビール酵母

ビール酵母とは、麦汁を発酵させる時に使われる酵母で、サッカロミセス属の単細胞微生物。これが発酵するとビールになるため、ビール酵母には麦汁の栄養分が豊富に含まれています。
　発酵が終わって、発酵槽の底に沈殿した酵母を取り出し、洗浄して乾燥させたものが乾燥ビール酵母で、ビール１リットル当たり約１グラムが得られます。
　乾燥ビール酵母に含まれる栄養分は蛋白（たんぱく）質や食物繊維、カリウムやマグネシウムなどのミネラル類、ビタミンＢ群などで、中でも蛋白質には人間の栄養上、不可欠な必須アミノ酸のすべてが含まれています。
　疲労回復や免疫力の向上、血圧降下などの効果があるほか、グルタチオンという抗酸化作用がある有効成分を含んでいるため、老化防止に効果があるとされています。キノコ類によく含まれているβ–Dグルカンも含んでいるため、免疫力の向上や整腸作用なども期待されています。
　さらに、豊富な食物繊維が含まれているため、お腹の中で膨らむとしてダイエット食品の素材としても広く利用されています。

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