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■マイコプラズマ肺炎、過去最悪の水準で全国的に流行 [健康ダイジェスト]

 若い世代に多いマイコプラズマ肺炎の週単位の患者数が調査を始めた1999年以降で過去最多となったことが29日、国立感染症研究所(感染研)の定点調査で判明しました。細菌による感染症で有効なワクチンはなく、感染研はせきエチケットやマスク、手洗いでの予防を呼び掛けています。
 感染研によると、最新の1週間(11月14~20日)に、全国500カ所の医療機関を受診した患者は、1カ所当たり1・26人(前週1・25人)と最多でした。今年6月下旬から過去に例のない高水準で流行が続いていました。今月中旬までの累計患者数は、1万2675人に上るといいます。
 都道府県別では、埼玉の4・33が最多で、青森3・00、沖縄2・71、大阪2・67、岐阜2.60と続きました。21カ所で前週より患者数が増えており、全国的な流行がみられます。
 マイコプラズマ肺炎は乾いたせきが長期間続くのが特徴で、せきのしぶきや患者との接触などで感染します。発熱やだるさ、頭痛などの症状を伴い、重症化すると脳炎や髄膜炎、中耳炎などを引き起こす恐れがあり、死亡することもあります。潜伏期間は2~3週間と長めで、患者の8割は14歳以下の子供といいます。
 一般的な風邪などと判別しづらいものの、特徴的な乾いたせきがダラダラと続く場合は注意が必要。医師による診断は症状に加え、血液検査で確定します。治療は抗生物質の服用が中心ですが、注意したいのは抗生物質の種類です。マイコプラズマは細胞壁を持たない細菌のため、細胞壁の合成を阻害するタイプの抗生物質(ペニシリン系、セフェム系)が効きません。マクロライド系の抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなど)が主に使われます。
 かかった場合は、せきが出る間は感染力が残るので、登校、登園の再開は、掛かり付け医に相談します。感染を広めないためには、マスクやうがい、手洗い、かかった人の使うタオルやコップを使わないなど、普通の風邪と同じような予防法を心掛けることです。

 2011年11月29日(火)




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まゆみっふぃ

娘の学校でも、流行っております…
by まゆみっふぃ (2011-11-30 17:15) 

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