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■体内にチップを埋め込み、自動で投薬 米チーム成功、注射不要に [健康ダイジェスト]

 自動的に薬を放出するマイクロチップを体内に埋め込み、骨粗鬆症患者に安全な治療をすることに、米ハーバード大などの研究チームが成功しました。16日付の米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシン電子版で発表しました。
 注射が不要になり、患者の生活の質を重視したがん治療などへの応用も期待されます。
 このチップ(13ミリ×5ミリ)は、一種の小型コンピューター。外部からの無線通信か内部のプログラムの指示で、チップの穴から薬を体内に放出する機能を持ちます。今回は骨粗鬆症の治療に応用し、骨を作る働きを活発にする注射薬テリパラチド20日分を1日分ずつ放出できるように工夫。複数のチップがUSBメモリーほどの大きさの容器に入れてあります。
 65~70歳の女性患者7人の腰回りに埋め込み、様子をみたところ、薬は想定通り放出され、副作用もみられませんでした。注射と同様に、骨を作る働きを活発にする働きがみられたといいます。
 骨粗鬆症は女性の高齢者を中心に日本国内に1000万人以上の患者がおり、近年、重症者に効果が期待される新薬テリパラチド(商品名:フォルテオ)が発売されました。しかし、ペン型の注射器を使って自分で毎日1回、皮下に注射したりする必要があります。
 日本骨粗鬆症学会理事の荻野浩・鳥取大教授は、「感染症や誤作動のリスクが抑えられるならば、埋め込みチップの技術は画期的だ」と話しています。
 米のチームは、今回の技術が抗がん剤を少しずつ投与し続けるがんの治療や、痛みを抑える緩和ケアなどにも使えるとみています。

 2012年2月19日(日)




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