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■ビールの原料が筋肉老化を抑制 徳島大が発表 [健康ダイジェスト]

 ビールの原料のホップに多く含まれる「プレニル化フラボノイド」が、寝たきりの原因になる筋肉の老化を抑えるとの研究結果を徳島大の寺尾純二教授(食品機能学)の研究チームがまとめ、20日付の米オンライン科学誌プロスワンの電子板に発表しました。
 寝たきりなどで筋肉が衰えるのは、筋細胞内で特定の酵素である「ユビキチンリガーゼ」が増えることが一因。寺尾教授らは、座骨神経を切除して筋肉が減っていく、寝たきりのような状態にしたマウスに、プレニル化フラボノイドを多く含むホップを混ぜたえさを2週間与えたところ、通常のえさを与えたマウスに比べ、ふくらはぎの筋細胞内の酵素の発生量が約60パーセント抑制され、筋肉の老化や委縮を抑える効果が確認されました。
 同時に、プレニル化されたフラボノイドのほうが、そうでないフラボノイドよりも、まひさせた脚の細胞に約10倍多く蓄積し、効果を示しやすいことも確認されました。
 プレニル化されたフラボノイドは、宇宙の無重力空間に滞在したり、けがをして手や脚などを長く固定されて起きる筋肉の委縮の抑制にも有効といいます。チームは健康飲料の開発などにつながるとしています。
 今回の動物実験の結果を人に当てはめると、筋肉の老化を防ぐにはホップの乾燥粉末では毎日1キログラム、ビールに換算すると83リットル~2万リットルと大量に摂取する必要があります。
 寺尾教授は、「ビールの飲みすぎはよくないが、少量でも習慣的に飲めば効果が期待できるかもしれない」と話し、「プレニル化フラボノイドを豊富に含む健康飲料や薬の開発が期待できる」としています。

 2012年9月21日(金)




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