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■福島第一原発の港湾内の魚から、51万ベクレルの放射性セシウムを検出 [健康ダイジェスト]

 東京電力福島第一原子力発電所の専用の港湾内で、魚が外に出るのを防ぐ網にかかったアイナメから、これまでで最大となる1キログラム当たり51万ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
 福島第一原発に面した専用の港湾で捕獲された魚介類からは、非常に高い濃度の放射性セシウムが検出されるケースが相次ぎ、東京電力は今月8日、魚が港湾の外に出るのを防ぐ網を設置しました。
 東京電力が今月17日に網を引き上げて、かかった魚を調べたところ、アイナメ1匹から1キログラム当たり51万ベクレルの放射性セシウムが検出されました。セシウム134が18万ベクレル、同137が33万ベクレルで、合わせて51万ベクレルとなりました。
 この値は、原発事故後、魚から検出されたものとしては最大で、一般食品のセシウム濃度基準値(1キロ当たり100ベクレル)の5100倍に当たります。また、網が設置される前の昨年12月20日に捕獲されたムラソイ1匹から検出された、これまでの最大値である1キログラム当たり25万4000ベクレルのおよそ2倍になります。
 東京電力は、魚が港湾の外に出るのを防ぐ対策をさらに強化するとともに、港湾の中で魚の駆除を進めることにしています。
 東京電力の新妻常正常務は、「港湾内の海水の放射性物質濃度に変化はなく、事故初期に放出された高濃度汚染水が影響している。魚の移動を防いだり駆除したりといった対策を計画的に、かつ前倒しして取り組んでいきたい」と説明しています。
 原子力発電所などの事故で環境中に放出され、海水や大気中に浮遊する放射性物質として、住民の健康への影響が問題になることが多いのは、セシウム137です。セシウム134は半減期が2年なのに対して、セシウム137は半減期が30年で、同じセシウムでも長期的な影響が違います。
 セシウム137は、血液に入るといろいろな臓器に吸収され、白血病などを引き起こします。すでに被曝した場合には、セシウムを体外に排出させる薬剤を服用します。体に入らなくても、地面に降った後も長く放射線を出し続けたり、農作物や飲料水を通じて体内に取り込まれたりするので危険です。

 2013年2月28日(木)




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