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■エボラ出血熱疑いの男性退院、再検査で感染否定 感染者は世界で1・3万人を超える [健康ダイジェスト]

 西アフリカのリベリアに滞在した後、羽田空港に到着し発熱の症状が確認された男性について、厚生労働省が詳しい検査を再度行った結果、エボラウイルスは検出されず最終的に感染は確認されなかったということです。
 27日の夕方、羽田空港に到着した45歳のカナダ国籍のジャーナリストの男性に発熱の症状が確認され、西アフリカのリベリアに8月18日から約2カ月間滞在していたことから、厚労省はエボラウイルスを含めて何らかの病気に感染していないか、男性を東京都新宿区の国立国際医療研究センターに搬送し詳しい検査を行っていました。
 最初の検査でエボラウイルスは検出されませんでしたが、発熱の症状が出てから日が浅いためウイルスが検出されなかった可能性もあるとして、厚労省は男性を医療機関にとどめて経過を観察していました。その後、再度、行われた検査でもウイルスは検出されず、最終的に感染は確認されなかったため、30日未明に退院したということです。
 厚労省は、「今回男性が自ら西アフリカの滞在歴を申告したため迅速な対応につながった。引き続き検疫態勢を強化してウイルスが国内に入るのを防ぎたい」としています。
 一方、西アフリカを中心に感染が広がっているエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は29日、感染やその疑いのある人は1万3000人を超えたことを明らかにし、引き続き治療施設の整備など国際社会の支援が急務だとしています。
 WHOによりますと、感染やその疑いのある人は計8カ国で1万3703人で、今月25日に1万人を超えてから一気に3500人あまり増えました。
 また、死者数については、リベリアで感染の疑いがあったものの、検査の結果感染していなかった症例を除外したため、すべての国の集計ではこれまでの発表より2人少ない4920人になったとしています。
 医療従事者の感染者数は521人に達し、半数超の272人が死亡しているといいます。
 29日に会見したWHOのエイルワード事務局長補は、「新しい感染例だけでなく過去の感染例について報告があればそれも加えることもあり、数字が跳ね上がることがある」と説明しました。これまで各国が報告していなかった感染例が多数あり、急増したものとみられます。
 死者数が減少したのは、これまでのデータに誤りがあったことがわかり、修正したためだといいます。リベリアでの死者数がこれまでよりも292人少なかった一方、シエラレオネとギニアでは死者数が計290人増えたといいます。

 2014年10月30日(木)

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