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■結核が世界で猛威、エイズ抜き死者150万人 インド、中国で耐性菌拡大 [健康ダイジェスト]

 日本では「過去の病気」とみられがちな結核が、世界で猛威を振るっています。
 世界保健機関(WHO)によると、2014年に世界で新たに結核に罹患した患者は推定で約960万人、死者は約150万人。死者はエイズ(後天性免疫不全症候群)を上回り、すべての感染症の中で最多でした。
 2013年に比べると、新規患者は60万人増えましたが、死者は横ばいで、いくつかの国が今回新たに統計に含まれたためといいます。
 死者の内訳は、成人男性が89万人、成人女性が48万人、子供が14万人。うち約26パーセントに当たる40万人が、エイズウイルス(HIV)感染者で、結核とHIVの二重感染が深刻であることを示しました。
 年間の新規患者の37パーセントに当たる約360万人が治療を受けられずにいるとみられる一方、不適切な治療により主な薬が効かなくなる多剤耐性結核がインドや中国などで拡大し、深刻な問題となっています。
 WHOは5月12日、多剤耐性結核の発見と治療を短期間で安価に行える新たな手法を利用するよう奨励する声明を発表し、危機感をにじませました。
 「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」(世界基金)の国井修戦略投資効果局長は、「結核は、これまで考えられてきた以上に深刻との認識が世界的に高まっている。アフリカなどで多剤耐性結核の発生を防ぎながら治療を普及させていく必要がある」と話しています。

 2016年5月25日(水)

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