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■京大、iPS細胞備蓄の採血を東京でも 2022年度までに日本人の8割をカバー [健康ダイジェスト]

 京都大iPS細胞研究所(CiRA)は7月8日、健康な人の細胞から作った再生医療向けのiPS細胞を備蓄する「iPS細胞ストック」を進めるため、京都大で実施している採血を東京都内でも始めると発表しました。
 今までは採血のために平日に京都大に来てもらう必要がありましたが、8月以降に東京海上グループの提携医療機関である海上ビル診療所(東京都千代田区)での採血が可能になります。同診療所は東京駅から徒歩約5分で、土曜日の採血も可能。
 他人に移植しても拒絶反応が起きにくい特殊な免疫の型を持った人の血液の細胞からiPS細胞を作って、備蓄します。特殊な免疫の型を持つ人は日本人の数百人に1人とされ、日本赤十字社の献血者や、骨髄バンクの新規ドナー登録者らの中から、該当する免疫の型を持つ人に協力を呼び掛けています。
 CiRAによると、これまで約50人が協力の意思を示し、十数人が採血を終えましたが、遠方を理由に協力が得られない人もいたといいます。
 現在は日本人の約2割に合うiPS細胞を供給できる状況であり、2022年度末までに日本人の大半と一致する型の備蓄を目指しています。日本人の8割と一致させるためには、75種類の型が必要といいます。
 これらのiPS細胞ストックを使えば、患者一人ひとりからiPS細胞を作り出す場合に比べ大幅なコストダウンが可能で、再生医療の普及の一つのカギといわれています。
 CiRAの山中伸弥教授は会見で、「東京でも細胞を提供してもらえるようになることで、難しいプロジェクトが今までよりもずいぶん早く進められると思う」と話しました。

 2016年7月16日(土)

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