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■シンガポールのジカ熱感染、妊婦含む115人に拡大 感染経路は不明のまま [健康ダイジェスト]

 シンガポールの保健省によると、8月27日に同国初のジカ熱(ジカウイルス感染症)の国内感染が確認されて以降、31日までに感染者は完治した人も含めて計115人に達しました。うち1人は、同国初となる妊婦の感染者でした。
 感染経路は特定できておらず、これまで感染者が集中していた中心部のアルジュニード・クレセント地区以外にも広がりつつあります。
 感染者はジカ熱が流行する中南米などへの渡航歴がなく、全員が国内で感染したとみられています。在シンガポール日本大使館によると、31日時点では、居住する約3万7000人の日本人に感染者が出たとの報告は入っていないといいます。
 ジカ熱は妊娠中の女性が感染すると、脳と頭部が先天的に小さい新生児が生まれる恐れがあるとされます。シンガポール保健省は蚊の駆除地域を広げる方針を決め、国内すべての妊婦に対し、発熱や発疹などの症状があれば受診するよう求めています。
 シンガポールのマウント・エリザベス・ノベナ病院の伝染病専門家、レオン・フー・ナム氏は、「ジカ熱感染が確認された患者1人につき、症状が出ていない人がさらに4人いると考えるべきだ」と指摘し、「感染者が今後も増える可能性が高い」と警告しています。
 日本の厚生労働省も29日、シンガポールをジカ熱の流行地域に指定し、妊婦らに可能な限り、渡航を控えてほしいと呼び掛けています。アメリカの疾病対策センター(CDC)やイギリス、オーストラリア、韓国、台湾も妊婦らにシンガポールへの渡航延期を勧めています。
 また、マレーシアの保健省も9月1日、最近シンガポールから帰国した女性1人のジカ熱感染を確認したと発表しました。マレーシア国内で感染者が判明したのは初めて。
 女性は8月19日にシンガポールに渡航し、3日間滞在したといいます。保健省によると、女性は帰国後に発熱し、発疹などの症状が1週間続いたため尿検査を受けたところ、陽性反応が出たといいます。この女性の成人の娘はまだシンガポールに滞在しており、検査で陽性反応が出ているといいます。

 2016年9月1日(木)

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