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■シンガポールのジカ熱感染者215人に拡大 ウイルスはアジア系統 [健康ダイジェスト]

 シンガポール政府は3日、国内におけるジカ熱(ジカウイルス感染症)の感染者が215人に上ったと発表しました。同国の専門家らによると、国内感染者のウイルス株はブラジル由来ではなくアジア圏のものだといいます。
 シンガポール保健省とシンガポール国家環境庁は3日夜の共同声明で、新たに国内のジカ熱患者26人が確認されたと発表。このうち24人は、国内での地域内感染が初めて確認されたアルジュニード・クレセント地区と関連があるといいます。残る2人の感染ルートは、明らかにしていません。
 シンガポール国内でジカ熱の地域内感染が初めて確認されてから1週間が経過する中、同国の専門家らは、国内ジカウイルスの遺伝子配列を突き止めたとの声明を発表しました。ジカウイルスはアジア系統に属し、すでに東南アジアで拡散しているウイルス株から変異した可能性があるといいます。また、感染ルートが不明な患者2人が感染したジカウイルスについても、南米系統のものではないと結論付けています。
 一方、マレーシア政府は3日、同国初となるジカ熱の国内感染とみられる事例が報告され、感染者の61歳男性が心臓関連の合併症で死亡したと発表しました。保健省によると、死亡した男性は同国東部ボルネオ島サバ州の住民で、心疾患、高血圧などのため健康状態が悪化していました。
 男性に近年の国外渡航歴がなかったことから、保健省は国内で感染した可能性が高いとしています。
 保健省のヌール・ヒシャム・アブドラ保健局長は3日午後、「男性の死因はすでに発症していた病気だったが、詳細な調査の結果はまだ出ていない」と国営ベルナマ通信に語りました。
 2日前の9月1日には、保健省が同国で初めてとなるジカ熱発症の疑いのある事例が見付かったと発表しており、熱帯に位置する同国でネッタイシマカが媒介するジカ熱の感染拡大への懸念がさらに高まっています。
 世界保健機関(WHO)によると、主に熱帯や亜熱帯に生息するネッタイシマカや、日本にも生息するヒトスジシマカが媒介するジカ熱は、これまでに中南米を中心に世界72の国や地域に広がっています。

 2016年9月5日(月)

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