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■新型コロナウイルスの致死率、インフルエンザの10倍 アメリカの研究者が証言 [健康ダイジェスト]

 アメリカ国立衛生研究所(NIH)で新型コロナウイルス対策を率いるアンソニー・ファウチ博士は11日、議会下院の監視・政府改革委員会で証言しました。
 この中で、ファウチ博士は新型コロナウイルスの致死率について、中国を含めたデータはおよそ3%であるものの、ウイルスに感染していても症状が出ない人もいることから、実際には感染者はさらに多いとして、致死率はおよそ1%と分析していることを明らかにしました。
 その上で「インフルエンザの致死率は0・1%であり、致死率は10倍高いことになる」と述べ、新型コロナウイルスの致死率は季節性インフルエンザよりもはるかに高いと指摘しました。
 また、今後の感染拡大の可能性についてファウチ博士は「結論をいえば、状況はさらに悪化するだろう。ワクチンが開発されるのは少なくとも1年先だ」と述べ、さらなる感染の拡大は避けられないとの認識を示しました。
 そして、状況の悪化を少しでも抑えるためには、大勢の人が集まるイベントの中止を検討すべきだとしてNBA(アメリカプロバスケットボール)などの試合を観客を入れずに行うなどの対策が必要だと強調しました。
 一方、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、ドイツのアンゲラ・ドロテア・メルケル首相は11日、ベルリンで会見を行い、「ワクチンも治療法もない中、専門家の見立てでは、ドイツの人口の60%から70%が感染する可能性がある」と述べた上で、感染拡大のスピードを遅らせる取り組みを進めていく考えを示しました。
 その上で、高齢者や持病のある人たちを守る必要性を強調し、「私たちの団結、理性、お互いを思いやる心が試されている」と、連帯を呼び掛けました。
 また、メルケル首相は、経済に悪影響が広がる中で財政出動を伴った景気対策を行う可能性があるかどうかについて、「現状を乗り切るためにすべきことをする」と述べ、メルケル政権が続けてきた「借金ゼロ」の姿勢を緩和する可能性も示唆しました。
 ドイツ政府は大規模なイベントの中止を求めており、サッカーの試合を無観客で行うなどの対策が広がっています。

 2020年3月12日(木)

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