SSブログ

■都市封鎖なしのスウェーデン、新型コロナウイルス死者3000人超える ロシア、1日の感染者1万1231人 [健康ダイジェスト]

 感染対策で厳格なロックダウン(都市封鎖)を敷かず、ほかのヨーロッパ諸国と一線を画して国際的に注目されていたスウェーデンで7日、新型コロナウイルスによる死者が3000人を超えました。
 スウェーデン公衆衛生局は、新型コロナウイルスによる死者が3040人となり、2万4623人の感染が確認されていると発表しました。
 だが、当局は医療体制面ではまだ受け入れ能力に余裕があるとして、厳しい外出制限を課さない戦略を擁護しています。スウェーデン政府の感染症対策を率いる疫学者のアンデシュ・テグネル氏は、「流行曲線からは、我々が大体において(感染状況を)医療体制の対応可能な範囲内に抑制できていることがわかる」と述べました。
 スウェーデン政府はヨーロッパ各国でみられる厳格な封鎖措置を導入せず、国民に「責任の原則」にのっとって行動するよう促しています。人々はソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の指針を守るよう強く求められているものの、16歳未満の生徒・児童は学校に通い、飲食店や商店も営業を続けています。
 しかし、死者数はより厳しい封じ込め策を講じた近隣の北欧諸国を上回っており、この方針には国内外から批判の声が上がっています。
 スウェーデンの人口は、約1030万人。新型ウイルスによる各国の感染者・死者数をまとめている統計サイト「ワールドメーター」によれば、人口100万人当たりのスウェーデンの死者数は301人で、ノルウェーの40人、デンマークの87人、フィンランドの46人と比べてはるかに多くなっています。
 こうした批判にもかかわらずスウェーデン当局は、長期的に見て現行方針の継続は可能だと主張。大胆な措置を短期的に導入するのは、社会に与える影響を正当化するには非効率的だとして否定しています。
 一方、ロシア政府の7日の発表によると、同国の1日の新型コロナウイルス新規感染者数は1万1000人余りとなり、過去最多を更新しました。同国の首都モスクワ当局は同日、ウイルス感染拡大を抑制するためのロックダウン(都市封鎖)措置を5月末まで延長することを発表。
 政府統計によると、過去24時間の新規感染者数は1万1231人。これで同国の感染者数は、累計17万7160人となりました。ロシアの感染者数は現在、ヨーロッパで4番目、世界で5番目に多くなっています。感染者は国内85の全地域で確認されているものの、首都モスクワの感染者数が9万2676人とはるかに多くなっています。
 封鎖措置の延長を発表したモスクワのセルゲイ・ソビャニン市長は、モスクワ市民に公共交通機関の利用時にはマスクと手袋の着用を義務付けると言明し、「飲食店や劇場、スポーツ施設の再開は依然として時期尚早」とも指摘しました。一方、市内の製造業・建設業には、5月12日から活動再開を認めると強調しました。
 モスクワ当局は3月30日に都市封鎖を開始し、ロシア全土では5月11日まで自主隔離措置の導入された非労働期間となっています。

 2020年5月8日(金)

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。