SSブログ

■鼻の粘膜に抗体をつくる新型コロナウイルスワクチンを開発 北里大学が効果確認へ   [健康ダイジェスト]

 北里大学の研究チームは、鼻から吸い込むことでウイルスの入口となる鼻の奥で抗体をつくって新型コロナウイルスへの感染を防ぐ新たなワクチンの開発を進めており、近く、動物実験などで効果を確かめるとしています。
 ワクチンは抗体の働きで感染を防ぎますが、新型コロナウイルスの場合、感染した後にできた血液中の抗体が数カ月後には減り始めたとする研究が中国から発表されるなど、抗体が維持されるか不明で、ワクチンの開発には課題があると指摘されています。
 北里大学の片山和彦教授らの研究チームは、こうした課題を解決しようと、鼻から吸い込むことで、ウイルスが最初に感染する鼻の粘膜に抗体をつくる新たなタイプのワクチン「分子ニードルCOVIDー19粘膜免疫ワクチン」の開発を進めています。
 このワクチンは、免疫の反応を引き起こすタンパク質を、「分子ニードル」と呼ばれる細胞の中で溶ける極めて微少な針状の分子を使って注入するもので、鼻から吸い込むことで鼻の粘膜に局所的に抗体をつくり出して感染を防ぎます。
 研究チームは、注射によって血液中で抗体をつくるよりも効果が高く、接種も手軽なので、抗体が減っても対応しやすいとしています。
 片山教授は、「新型コロナウイルスは抗体のでき方に個人差があり、どれだけ維持されるかもわからない。安心を届けるために開発したい」と話しており、早ければ8月には動物実験を始め、効果を確かめたいとしています。

 2020年7月24日(金)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。