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■世界の新型コロナウイルス感染者1600万人超、死者64万人超 北朝鮮、初の感染疑い例で開城市を完全封鎖 [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の26日午後3時の時点で、世界全体で1604万8100人と1600万人を超えました。また、亡くなった人は、64万4537人に上っています。
 このうち、感染者が最も多い国はアメリカで417万8027人、次いでブラジルが239万4513人、インドが138万5635人、ロシアが80万5332人、南アフリカが43万4200人となっています。
 亡くなった人が最も多い国もアメリカで14万6460人、次いでブラジルが8万6449人、イギリスが4万5823人、メキシコが4万2645人、イタリアが3万5102人となっています。
 一方、北朝鮮の国営メディアは26日、韓国に脱北した後に軍事境界線に近い北朝鮮南西部の開城(ケソン)に違法に戻ってきた人物が、新型コロナウイルスに感染している疑いがあると明らかにしました。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が北朝鮮に到達した可能性があると同国が認めたのは、初めて。
 これを受けて金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、開城を完全封鎖した上で、最大限の緊急態勢をとるよう指示しました。
 北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、3年前に韓国に脱北した人物が、7月19日、北朝鮮南西部の開城に違法に戻り、新型コロナウイルスの感染が疑われていると明らかにしました。
 これを受けて、金委員長は開城を完全封鎖するよう指示した上で25日、党政治局の緊急会議を開催し、「新型コロナウイルスが流入したとみることができる危険な事態が発生した」と述べて危機感をあらわにしました。 
 緊急会議では、国内で最大限の緊急態勢をとるとする決定書を採択したほか、軍事境界線の緩んだ警戒勤務について厳しく指摘し、責任のある部隊を厳重に処罰することを話し合ったということです。
 北朝鮮は、新型コロナウイルス対策として、今年1月下旬からおよそ半年にわたって中国やロシアとの航空便や列車を停止するなど、人の往来や物資の移動を制限していることから国内経済が打撃を受けており、さらなる影響は避けられないものとみられます。
 北朝鮮は、これまで国内で新型コロナウイルスの感染者は1人もおらず、安定した防疫態勢を維持できていると主張していました。
 これに対し、韓国軍は26日夜、北朝鮮に行った可能性がある人を特定し、詳しく調べていることを明らかにしました。
 また、韓国の通信社の連合ニュースは当局者の情報をもとに、開城の南側に位置する韓国北西部の金浦(キンポ)に住む20歳代の脱北者の男性が、川を渡って北朝鮮側に行った可能性があると伝えています。
 連合ニュースは韓国軍の警戒態勢に問題があった可能性も指摘しており、軍は北朝鮮との境界付近の監視カメラの映像を分析し、対応に問題がなかったかどうかについても確認するとしています。

 2020年7月26日(日)

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