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■アメリカ、新型コロナの感染者が5日間で100万人超 死者40万人の予測も [健康ダイジェスト]

 アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が5日間で100万人を超える急増となり、西部カリフォルニア州では6日深夜から外出制限などの規制が強まっています。
 アメリカでは11月26日の感謝祭の休暇以降、感染者の数がさらに増え続け、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめでは、5日までの5日間に新たに確認された感染者の数はおよそ104万人に急増した上、死亡者の数も連日2000人を上回っています。
 感染拡大のペースが衰える気配がない中、1日当たりの感染者数が過去最多の3万人となった西部カリフォルニア州では、入院患者の増加によって医療体制が機能不全に陥るのを防ぐため、使用可能な集中治療室(ICU)の病床の割合が15%を下回った地域で、州政府が6日深夜から外出制限などの規制を強化することになりました。
 具体的には、クリスマス後までの少なくとも3週間、ロサンゼルスを含む地域などで終日、不要不急の外出を控えるよう求めます。小売店では、客の数を収容可能な人数の20%までに制限し、レストランの営業も持ち帰りや宅配だけとします。
 また、東部マサチューセッツ州では、増え続ける患者に対応するため、およそ220人を収容できる仮設病棟が屋外に設置され、患者の受け入れが始まりました。
 一方、アメリカ保健当局は6日、マスクの着用を拒むアメリカ人が多いことについて懸念を示し、着用を改めて訴えました。
 ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策顧問、デボラ・バークス氏はNBCテレビの番組「ミート・ザ・プレス」で、人々が「マスクに効果はない、集まりはスーパー・スプレッディング(超拡散)現象を引き起こさないとオウム返しする」のを聞くのは「いらだたしい」と言明。その上で「これは公衆衛生上の最悪の出来事というだけではない。これはこの国がこの先、直面する最悪の出来事だ」と指摘し、「ワクチンは決定的だ」としながらも「現在のこの感染者急増から私たちを救うものではない」と述べました。
 また、アメリカ食品医薬品局(FDA)のスコット・ゴットリーブ元長官は6日、CBSテレビの番組「フェイス・ザ・ネーション」で、現在28万人余りの新型コロナウイルスの死者数が、来年1月下旬までに40万人に達する可能性があると予測。「次の6週間は厳しい状況になる」とし、人々に「本当に自分自身を守る必要がある」と呼び掛けました。
 アメリカの製薬大手ファイザーとモデルナのワクチンについては、アレックス・アザー厚生長官が6日、食品医薬品局が今週承認するとの見立てに基づき、年末までに2000万人に接種するとの政府による見通しを示しました。

 2020年12月7日(月)

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