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■11月の自殺者1798人、女性の増加目立つ 5カ月連続で前年上回る [健康ダイジェスト]

 11月の全国の自殺者は1798人(速報値)で、前年同月より182人、率にして11・3%増加したことが、10日に公表された厚生労働省と警察庁の集計でわかりました。自殺者数が前年同月を上回るのは5カ月連続となり、厚労省は「新型コロナウイルス流行の長期化で生活苦や家庭などの悩みが深刻化している」と分析しています。
 11月の自殺者の男女別では、男性が前年同月より7・6%増えて1169人、女性が前年同月より18・7%増えて629人となっていて、特に女性の増加が目立っています。
 都道府県別では、東京都が198人と最も多く、次いで神奈川県が116人、埼玉県が107人、愛知県が103人などとなっています。
 新型コロナウイルスの影響の中で、女性の自殺者の増加が顕著で、厚労省によると、10月の20~50歳代女性の自殺者は492人で、前年同月の243人の2倍に急増しました。
 その背景として厚労省は、非正規雇用の失業者は女性の方が多い、家庭内暴力(DV)の相談件数が全国で5割増えたなどを挙げ、「コロナ禍で浮き彫りになった複数の問題が自殺増に影響している可能性がある」と分析しています。
 芸能人の自殺報道の影響を指摘するのは、自殺について調査・分析する「いのち支える自殺対策推進センター」の清水康之代表理事。9月下旬に女優の自殺が明らかになると、その後2週間、30~40歳代女性の自殺者が倍増したといいます。清水代表理事は、「心が不安定な人が自殺報道に接し、実際に自殺に至った可能性がある」と指摘しています。
 厚労省は、コロナ禍によりテレワークなどで対面で話す機会が減り、体や心の不調に周囲が気付きにくくなっているとし、「心配な人がいれば積極的に連絡をとり、深刻な場合は相談窓口に連絡してほしい」と呼び掛けています。
 相談は、こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)や同省ホームページ(https://shienjoho.go.jp/)へ。

 2020年12月10日(木)

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