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■新型コロナワクチン接種、原則住民票のある市区町村への予約で 厚生労働省 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は10日、新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種場所は市区町村が用意し、原則として住民票のある市区町村で予約して接種してもらう方針を決めました。同日開かれた予防接種に関する専門部会で了承されました。接種場所は地域の医療機関のほか、保健センター、公民館、体育館、イベント会場を想定しています。
 厚労省は超低温でワクチンを保管できる冷凍庫約1万台を各地に配備し、地域ごとに接種日時を割り振るなど大人数に滞りなく対応できる体制を目指します。
 アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発したワクチンは、イギリスで8日に接種を開始し、アメリカでも近く接種が始まります。日本でも早ければ来年3月に接種が始まる可能性があり、体制整備が急務となっています。
 短期間で多くの人への接種が必要になると考えられ、厚労省は市区町村に保健センター、公民館、体育館、イベント会場、商業施設などを接種場所として用意するよう通知し、予約を受け付ける仕組みを整えてもらいます。
 ワクチン接種は住民票を登録している市区町村で受けるのが原則となり、高齢者施設で長期療養中で自宅に住んでいない人、単身赴任している人、入院している人など、やむを得ない事情がある場合には別途対応します。
 ワクチン接種を受けるのに必要なクーポンは、市区町村から順次自宅に郵送されます。その後、電話などで予約して接種場所となる地域の医療機関や、市区町村が用意する公民館や体育館などにクーポンを持参すると、無料で接種を受けることができます。
 複数のワクチンが国内に供給される場合、手違いや混乱を避けるため、それぞれの接種場所で取り扱うワクチンは原則、1種類に限定されます。
 クーポンは、高齢者や基礎疾患がある人から優先して配られ、同じく優先接種の対象となっている医療従事者には勤務先の医療機関などで接種を受けてもらうということです。
 ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンと、アメリカのバイオ企業モデルナが開発するワクチンは、常温では成分が壊れやすいため、超低温での保管が必要。厚労省は零下75度で保管できる冷凍庫約3000台、零下20度で保管できる冷凍庫約7500台を確保するほか、ドライアイス、保冷ボックスも調達し、地域の接種場所に配備します。
 ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンは1000回分が1度に配送される見込みで、保冷ボックスとドライアイスで保管する場合は10日程度で打ち終える必要があります。厚労省は配分量を考慮して接種場所や人員を確保するよう自治体に求め、自治体は地域ごとに接種日時を割り振ることも検討します。
 流通の混乱を避ける目的で、医療機関が必要とするワクチンの量などを自治体や卸業者と共有するシステムを厚労省が開発、活用します。
 厚労省は、ワクチンの在庫や接種した人の数を把握するため、「VーSYSV」と呼ばれる新しいシステムの開発を進めています。都道府県、市区町村が情報を共有できるだけでなく、一般向けの公開サイトでは接種を受けられる医療機関や、予約状況なども確認できるということです。

 2020年12月10日(木)

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