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■アメリカでファイザーなど開発のワクチン緊急使用を承認 メキシコも承認し、来週にも接種開始 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、アメリカの食品医薬品局(FDA)は11日、緊急使用を承認したと発表しました。アメリカ政府の当局者は、この決定から24時間以内に、全米50州や首都ワシントンなどにワクチンの供給が始まるとしています。
 このワクチンについては、10日に開かれたFDAの外部の専門家委員会で、イギリスで接種を受けた2人が激しいアレルギー反応のような症状を示したことへの対応や、接種の対象年齢を何歳以上にするのかなどさまざまな課題について話し合われ、委員による投票の結果「科学的な根拠に基づき、16歳以上の人にこのワクチンを接種することで得られる利益はリスクを上回る」とする結論が賛成多数でまとめられていました。
 FDAによる今回の決定を受けて、アメリカではワクチンの供給が始まり、中西部ミシガン州などにあるファイザーの拠点から、全米で600カ所を超える配送拠点にワクチンが輸送される予定です。
 最初に供給されるのは290万回分で、人口などに応じて各州に配分されるということです。
 これを受けてドナルド・トランプ大統領は、ツイッターに投稿した演説動画の中で、「我々は高齢者、医療関係者、緊急対応要員にまず接種を受けさせたいと思っている」として、「これにより死者と入院患者が急速かつ劇的に減るだろう」と語りました。
 一方、メキシコの保健当局も11日、ファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認したと発表しました。接種は早ければ来週にも始まる見通し。
 すでに接種を開始したイギリスを始め、バーレーン、カナダ、サウジアラビアも承認しています。メキシコは5カ国目、アメリカはそれに次ぐ6カ国目となります。
 メキシコ政府は3400万回超分の供給を受けることで、ファイザーと合意しています。当初は25万回分となる見込みで、最前線で対応に当たる医療従事者らが最初に投与を受けます。
 メキシコでは死者が11万人超に上っており、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の集計ではアメリカ、ブラジル、インドに次ぎ世界で4番目に多くなっています。メキシコ当局によると、累計感染者数は約122万9000人。検査態勢が不十分で、実際の感染者はさらに多いとの指摘が出ています。
 
 2020年12月12日(土)

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