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■イギリスで新型コロナ感染急拡大、新たな変異種が関連か オランダ、5週間のロックダウンへ [健康ダイジェスト]

 イギリスでは、新型コロナウイルスの感染が一部の地域で急速に広がっていて、首都ロンドンでは店内での飲食を禁止するなど最も厳しい規制が導入されることになりました。
 イギリスのマット・ハンコック保健・社会福祉相は、ロンドンを含むイングランドの南東部で、感染が急速に拡大していて、16日から3段階のうち最も厳しい規制を導入すると明らかにしました。
 小売店などは営業を続けることができますが、パブやレストランなど飲食店は店内での飲食が禁じられ、営業は持ち帰りや配達に限定されます。
 イングランドでは、11月から約1カ月にわたり外出制限などの措置が続いていましたが、12月2日に一部の地域で規制が緩和されて外出する人が増え、感染拡大を懸念する声が上がっていました。
 また、ハンコック保健・社会福祉相は、この地域で、変異したウイルスが確認されたケースが1000件余りに上ることを明らかにし、感染の急速な拡大に関係している可能性があるという見方を示しました。
 一方で、現時点では、変異したウイルスが症状の深刻化を招いたり、ワクチンの効果を弱めたりすることは考えにくいと強調し、詳しく調べているとしています。
 これについて世界保健機関(WHO)で危機対応の統括を務めるマイク・ライアン氏は14日、定例の記者会見で「新型コロナウイルスが変異した例はすでに数多くある。ウイルスは時間とともに進化し、変化するものだ」と述べ、状況を引き続き注視していく考えを示しました。
 一方、オランダのマルク・ルッテ首相は14日、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受けて、来年1月19日まで5週間のロックダウン(都市封鎖)を行うと発表しました。店舗の営業を原則、禁止するなど、同国ではこれまでで最も厳しい措置となります。
 発表によりますと、12月15日からは生活必需品を販売する店を除く小売店や娯楽施設などの営業を禁止するほか、16日からは学校も閉鎖するということです。また、国外への移動についても来年3月まで控えるよう求めています。
 国民は家にいるように勧告され、1日当たりの来客は最大2人まで許可されるものの、クリスマス当日には3人まで許可されます。
 オランダでは、先週1週間の感染者数が前の週より3割近く増えるなど感染が再び拡大していて、ルッテ首相はテレビ演説で「状況を改善するために、できることはすべてやらなければならない」と述べ理解を求めました。
 ヨーロッパではこのほか、ドイツが来年1月10日まで生活必需品を販売する店を除くほとんどの小売店の営業を禁止するなど、各国はクリスマスや年末年始がさらなる感染拡大を防ぐ上での正念場だとして、より厳しい措置を相次いで打ち出しています。

 2020年12月15日(火)

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