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■ファイザー製コロナワクチン、世界45カ国で使用可能に ビオンテック、変異種ワクチン6週間以内に開発可能 [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパ連合(EU)が21日にアメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスを承認し、このワクチンを使える国の数は45以上になりました。
 足元で新型コロナの変異種も確認されているものの、ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)は変異種への効果を否定していません。
 サヒンCEOは22日の記者会見で、「現時点ではこのワクチンがイギリスの変異種に効果があるかどうかわからない。だが、科学的にはかなり高い確率で対処できると考えている」と指摘し、「原理上、メッセンジャーRNA技術の利点は、この変異種を完全に模倣するワクチンの開発を直接始められることにある。必要ならば6週間以内に変異種に特化した新しいワクチンを提供できる可能性がある」と明言しました。
 EUでは21日、医薬品の規制を担当するヨーロッパ医薬品庁(EMA)の承認勧告発表からわずか3時間あまりで、ヨーロッパ委員会のフォン・デア・ライエン委員長が承認を発表し、「ついに新型コロナのページをめくり始める」と期待を表明しました。
 EUは27日から加盟各国で順次、高齢者や医療関係者などの優先グループを対象にワクチン接種を始めます。
 EMAや世界保健機関(WHO)はイギリスなどで広がる変異種についても、同ワクチンが有効だとの認識を示しています。
 ファイザーとビオンテックのワクチンは、イギリスが2日、世界で初めて緊急使用を許可し、8日に接種が始まりました。11日には、アメリカが緊急使用許可を出しました。ジョー・バイデン次期アメリカ大統領は21日、自らの接種の様子を公開、安全性をアピールしました。
 アジアでは、シンガポールが14日に初めて承認しました。バーレーンやサウジアラビアなど中東の国も、使用を許可。ファイザーによると、EUの承認前の段階でカナダやスイスを含む15カ国以上が承認または使用許可を出していました。EUの承認により加盟27カ国のほか、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインでも接種が可能になります。
 ファイザーなどは2020年中に5000万回分、2021年に13億回分を生産する計画です。EUはこのうち3億回分を確保しているものの、当面の入手可能な量は限られます。
 ファイザーは日本の厚生労働省にも製造販売承認を申請済みで、厚労省は2021年2月の接種開始を目標に審査などを進めています。
 ファイザーとビオンテックのワクチンに続き、アメリカのバイオ製薬モデルナのワクチンも18日にアメリカ政府が緊急使用許可を出し、アメリカでは接種も始まりました。アメリカ政府の当局者は、すでに接種が始まっているファイザーのワクチンと合わせて2021年初めにかけて2000万回分の供給を目指すとしています。EUのEMAは、2021年1月6日にモデルナのワクチンの承認を勧告するか判断します。

 2020年12月23日(水)

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