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■新型コロナから回復した人の抗体を集め製剤に 国際的な治験始まる [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルス感染症から回復した人の抗体で作る「特殊免疫グロブリン製剤」の国際的な最終段階の臨床試験(治験)が始まり、日本でも国立国際医療研究センターなどが参加し、実際の患者に投与して効果や安全性を調べています。
 この治験は、アメリカの国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が資金を提供する国際的な枠組みが進めていて、18カ国で500人程度が参加する計画で、海外では10月から始まっており、日本からは東京都新宿区の国立国際医療研究センターと愛知県の藤田医科大学が参加しています。
 特殊免疫グロブリン製剤は、新型コロナウイルスに感染して回復した人の血液から抗体を取り出して集め、薬にしたもので、新型コロナウイルスに対する免疫力を高める効果が期待されています。
 国立国際医療研究センターによりますと、藤田医科大学と共同で新型コロナウイルスに感染して入院が必要な国内の患者10人を対象に薬を投与し、約1カ月間、経過を観察するということで、各国からのデータと合わせて効果や有効性を調べます。
 この特殊免疫グロブリン製剤の開発には、武田薬品工業やアメリカのCSLベーリングなど世界12社がかかわっています。
 また、国立国際医療研究センターでは現在、回復した人の血液から抗体が含まれた「血しょう」と呼ばれる成分を取り出して投与する「回復者血しょう治療」の臨床研究も進めており、効果や安全性に違いがあるのかなども調べるということです。
 国立国際医療研究センターは、「新型コロナウイルスに対する有効な治療法が限られている中で、この治療法の効果や安全性が証明されれば、有効な治療手段の1つになる可能性がある」としています。

 2020年12月24日(木)

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