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■新型コロナ、世界の感染者8000万人超す アメリカは1900万人に迫り、インドも1000万人を突破 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染者が、世界全体の累計で8000万人を超えました。増加のペースはこれまでよりも速くなっている上、感染力が強いとされる変異したウイルスの感染も拡大しており、各国は入国の制限措置を強化するなど警戒を強めています。
 アメリカのメリーランド州ボルチモアに本部を置くジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、世界全体で新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の27日午前3時の時点で、8007万327人と8000万人を超えました。感染して亡くなった人は、175万3839人に上っています。
 6月28日に世界全体の感染者数が累計で1000万人に到達するまでの日数は、166日でした。その後、累計で4000万人に達した10月中旬までは1000万人増えるのに30日以上かかっていましたが、それ以降は増加するペースは速まり、5000万人から6000万人までは17日、6000万人から7000万人までは16日で達しており、感染者の増加に拍車がかかりました。12月に入ると、世界全体の1日当たりの感染者数は50万人以上となるケースが多く、73万人を超えた日もあり、7000万人から8000万人までは15日と、これまでで最も短くなりました。
 感染者が最も多いのはアメリカで1879万4545人、次いでインドが1016万9118人、ブラジルが744万8560人、ロシアが299万2123人、フランスが260万4595人。
 感染して亡くなった人が最も多いのもアメリカで33万509人、次いでブラジルが19万488人、インドが14万7343人、メキシコが12万1837人、イタリアが7万1620人となっています。
 今後、特にクリスマス休暇や年末年始には、人の往来が増え感染が急拡大することが懸念されるため、再び厳しい行動制限を課す国が増えています。累計感染者数が200万人を超えるイタリアでは、24日から年明けまでの大半の日で原則として外出を禁止しています。ドイツでは、16日から2021年1月10日までほとんどの商店の営業を禁止しています。
 アメリカのファイザーとドイツのビオンテックが開発した新型コロナのワクチンは、世界各地で承認や接種が始まりました。感染の抑制に期待がかかるものの、現時点では接種の対象は一部にとどまり、全体に広がるにはまだ時間を要します。ワクチンは欧米や日本などが購入契約を進めてきた一方、新興国では十分に確保できないとの指摘もあり、今後も多くの課題があります。
 累計感染者数が220万人を超えたイギリスでは、これまでに比べ感染力が強いとされる変異種の感染が報告されました。ヨーロッパ各国などで変異種の流入を警戒し、イギリスからの渡航者に対して相次ぎ移動制限を導入しました。ただ南アフリカや日本などでも変異種の感染者が確認されているのが実情で、日本政府が全世界からの外国人の新規入国を停止することを決めるなど、さらなる対応を迫られています。
 世界全体の累計死者数は、175万3839人と175万人を超えました。死者は南北アメリカで多く、アメリカの33万人のほかブラジルは19万人、メキシコは12万人となっています。

 2020年12月27日(日)

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