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■国民3割接種のイスラエル、ワクチンの副反応割合は0・24%  ロシア研究機関 、自国製ワクチンの有効性91・6%と発表 [健康ダイジェスト]

 速いペースで新型コロナウイルスのワクチンの接種を進めているイスラエル政府は、1月27日までに接種した国民の約3割に当たる276万人のうち、副反応が出た割合は0・24%だったと発表しました。
 イスラエルでは昨年12月中旬から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンを中心に接種を進めています。
 発表によりますと、1回目を接種した276万8200人のうち、副反応があったのは6575人で、割合にして0・24%だったということです。また、2回目では137万7827人のうち、副反応の報告は3592人と、割合にして0・26%だったとしています。
 副反応のほとんどが痛みや、はれなどの軽く、一時的なものだった一方で、入院が必要になったのは100万人に対し、1回目で17人、2回目で約3人だったということです。
 さらに、発表では、若い人や女性で副反応が出やすい傾向にあったと指摘しています。
 イスラエルでは、世界でも特に速いペースでワクチン接種が進む一方で、1日の新規感染者数は6000人前後と高止まりの状態が続いており、3度目となる厳しい外出制限が続いています。4日時点の累計感染者は66万8874人、累計死者は4948人。
 一方、ロシアなど複数の国ですでに接種が始まっている新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクⅤ」について、開発したロシアの研究機関は、最終段階の臨床試験で91・6%の有効性が示されたとする中間報告をイギリスの医学雑誌「ランセット」に発表しました。 
 2日に掲載されたロシアの国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所の中間報告によりますと、臨床試験は18歳以上の約2万人を対象に実施し、無作為に選んだ4分の3の人にはこのスプートニクⅤを2回接種し、残りの人には「プラセボ」と呼ばれる偽薬を接種して、それぞれ新型コロナウイルス感染症になった人の割合を比較しました。
 その結果、新型コロナウイルス感染症と確認された人は、スプートニクⅤを接種した約1万5000人では16人、0・1%だったのに対し、プラセボのグループでは約5000人中62人、1・3%だったということで、91・6%の有効性が示されたとしています。
 スプートニクⅤを接種した人のうち45人、約0・2%から深刻な健康への影響があったという報告がありましたが、この割合はプラセボのグループの半分で、ワクチンとの関連はないとみられるとしています。
 この旧ソ連が打ち上げた人工衛星にちなんで名付けられたスプートニクⅤについて、ロシアは世界に先駆けて開発に成功したとして、昨年8月に承認し、すでに複数の国で接種が始まっていますが、国内外からは臨床試験のデータの公開が不十分だという指摘が出ていました。
 ランセットは、「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。
 これまで90%を上回る有効性が示されたのは、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発したワクチンと、アメリカの製薬大手モデルナが開発したワクチン。今回の論文で、スプートニクⅤがこれらと並び有効性の極めて高いワクチンであることが確認されました。

 2021年2月4日(木)

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