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■離れた場所から複数の人の呼吸や心拍数を計測 京大などが開発 [健康ダイジェスト]

 京都大学などの研究チームが、複数の人の呼吸や心拍数を離れた場所から計測できるセンサーを開発しました。新型コロナウイルスに感染した患者が重症化する兆しをとらえることにも活用できるのではないかとしています。
 京都大学や京都市の医療機器ベンチャーなどの研究チームが10日、会見を開いて発表しました。
 開発されたセンサーは、ミリ波レーダーと呼ばれる高い周波数の電波を活用しています。センサーから7メートルほど離れていても、人の肌の表面の数ミリ以下のわずかな動きをとらえて、呼吸の間隔や心拍数を計測することができるということです。
 一度に計測できる人数に制限はなく、電波は布類を通り抜けることから、服を着ていたり、就寝時に布団をかけていたりしても、常時、肌の動きを読み取れると説明しています。
 研究チームは、装着型センサーと比べ計測時のストレスも少なく、自然な健康状態を計測できるとして、眠っている乳幼児の窒息事故の防止や、高齢者の見守りなどに活用が期待できるとしています。
 また、新型コロナウイルスに感染した患者は、呼吸の間隔が短くなることが重症化の兆しと考えられていることから、自宅やホテルで療養する人の症状の把握にも活用できるのではないかとしています。
 京都大学大学院工学研究科の阪本卓也准教授は、「本人が意識しなくても見守ってくれる仕組みが、今後、当然のインフラとして広がっていくことに期待したい」と話しています。

 2021年2月12日(金)

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