■中国の新型コロナ偽ワクチン、国外に600本出荷 香港経由

　新型コロナウイルスの偽ワクチンが見付かっている中国で、ワクチンに見せ掛けた食塩水などが国外にも出荷されたケースがあると、北京市共産党委員会機関紙・北京日報が16日伝えました。
　同紙によると、偽ワクチンを製造したり、販売したりして立件された事案は、中国全体で２月10日までに21件に上ります。最高人民検察院（最高検）は昨年11月、香港経由で偽ワクチン600本が保冷箱に入れる演出をして持ち出された事例を確認したといいます。記事では送られた先に触れていないものの、「国家イメージを損なった」と政府の怒りを代弁しています。
　偽ワクチン約５万8000本を売り上げ、約1800万元（約２億9400万円）を荒稼ぎしたグループもあるといいます。中国国内では、偽ワクチンを本物と信じて接種を受けた人もいます。
　中国はこれまでに53の発展途上国にワクチンを提供しており、中国製ワクチンの信頼性を脅かしかねない犯罪に神経をとがらせ、取り締まりが強化されています。

　２０２１年２月１６日（火）

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