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■アメリカの新型コロナ死者、50万人突破 3回の戦争の死者を超える [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、アメリカの新型コロナウイルスによる死者が22日(日本時間23日)、50万人を突破しました。世界全体の死者は約250万人で、アメリカがそのうち約2割を占めます。アメリカの累計感染者は約2820万人に上り、死者とともに世界最多となっています。
 ホワイトハウスでは同日、新型コロナ死者の追悼式が開かれ、ジョー・バイデン大統領は「ウイルスで亡くなったのは民主党でも共和党でもない。我々の隣人、友人、家族だ。団結して闘わなければならない」と訴え、マスク着用やワクチン接種を求めました。
 アメリカでの新型コロナによる最初の死者は、昨年2月初めとされます。以降3度の感染ピークがあり、最悪だった今年1月初旬には1日4000人が亡くなりました。現在、新規感染者数は減少傾向にあるものの、死者は約1カ月前に40万人に達したばかりで、依然として増え続けています。
 アメリカメディアによると、第2次世界大戦でのアメリカ軍の死者は推計40万5000人、ベトナムで5万8000人、朝鮮戦争で3万6000人で、新型コロナの死者50万人はこれら3つの戦争でのアメリカ軍の死者数を超えるといいます。
 アメリカの新型コロナ対策を指揮するアンソニー・ファウチ大統領首席医療顧問は22日、政治的な分断でマスクの着用などの対策が政治問題化したことが原因と指摘。死者が50万人を超えたことは「起こってはならないことだと思う」と話しました。
 アメリカの感染状況は現在、改善傾向にあります。年末のホリデーシーズンが終わり、雪や寒波などで人の移動が減ったことや、マスクの着用が広がったことの効果とみられます。ワクチン接種も12月半ばから始まり、十分な効果を得るには2回の接種が必要なものの、最低1回の接種をすませた国民は4400万人に上ります。
 ホワイトハウスで開かれた追悼式には、バイデン大統領夫妻やカマラ・ハリス副大統領夫妻も参列し、500個のろうそくを前に黙禱(もくとう)を捧げました。バイデン大統領は「悲しみに無感覚になってはいけない。一人ひとりの命を統計として見ることにあらがわなければいけない」と話しました。

 2021年2月23日(火)

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