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■中国製ワクチン、チリで有効性54% 欧米製を下回る [健康ダイジェスト]

 南米チリのチリ大学の研究者らは6日、中国の製薬会社、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンの有効性が54%だったと発表しました。有効性は欧米製ワクチンより低く、新興国での集団免疫の獲得に時間がかかる可能性があります。
 スペイン国営通信などが報じました。2回接種し、2週間が経過した後の有効性を調べました。シノバック製ワクチンは、ブラジルでの治験で50・4%、トルコで83・5%という有効性が発表されています。チリの場合、感染を減らす効果は限定的なものの、重症化率を抑える効果があったため、集中治療室(ICU)の占有率の緩和などの効果が見込めたといいます。
 チリは世界有数の速さでワクチンを接種しており、5日時点で全人口の2割強の国民が2回接種を終えました。これまでに接種したワクチンの9割以上が、シノバック製でした。
 新型コロナのワクチンでは、イギリスのアストラゼネカ製の有効率が76%で、アメリカのファイザー製の有効率は91%と、中国製よりも高くなっています。欧米諸国が欧米製ワクチンを買い占めており、新興国では中国やロシア製のワクチンが主流となっています。
 チリ大学の研究チームのエドゥアルド・エンゲル博士は、「より有効性の高い(欧米製の)ワクチンを入手できる国に比べ、集団免疫の獲得は大きな挑戦だ」と述べ、新興国でコロナ禍収束に時間がかかる可能性を指摘しました。

 2021年4月7日(水)




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